「S&P500」と「市場心理」の相関性を確認できるデータ

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米国株の市場心理(楽観・悲観)を確認するデータ

株式を買うタイミングを判断する材料の1つとして、「投資家心理」が挙げられます。

投資家心理について、以下のことが言えます。

  • 投資家が過度に楽観している状況では、相場が過熱している可能性を示唆し、下落を警戒してよいタイミング
  • 逆に、投資家が過度に悲観している状況では、相場は下げすぎている可能性を示唆し、勇気を出して購入を検討してよいタイミング

相場の雰囲気に流されず、冷静に市場を見るために、投資家心理に関するデータは有用です。以下、参考になるデータをご紹介します。

AAII Sentiment Survey

投資家心理をあらわす指標として「AAII Sentiment Survey」があります。

AAII Sentiment Surveyとは、「米国個人投資家協会が、個人投資家に今後6ヶ月の相場の方向性について、楽観か悲観か意見を求めて集計したもの」です。これは、米国株の投資家心理を見るうえで参考になります。

1987年~

下図は1987年以降のデータで、グラフが上に行くほど楽観的、下に行くほど悲観的な見通しであることを示します。

上図をながめると、-40%を超えることは稀であるため、過度な悲観を示唆すると考えてよい水準だと思います。

直近で記録したのは、米国株が大きく下落した2022年です。-40%を3度記録しました。これはリーマンショック以来の水準でした。

2022年~

以下は2022年以降にかぎり、S&P500との相関を表したものです。

上図のような弱気相場で、市場心理「-30~-40%」が2~4週間続いてから反転しています(パソコンで見たほうがグラフはより見やすいかもしれません)

あくまでひとつの傾向に過ぎませんが、「投資家の強い悲観(-40%)が、2~4週間続いてから、市場が反発した」というのは近年の実績から言えることです。

市場は複数の要因で形成されるため、ひとつのデータや傾向のみで全体像は語れませんが、判断材料のひとつにはなりますね。

データを確認した際に都度更新していきたいと思います。

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公開日:2023年1月6日