S&P500は高値から15%下落、現在の局面を確認

現在の局面で考えたいこと、ヘッジ対象

相場観ついては、こちらの記事で述べた時から大きく変わっていないので割愛します。

加えて以下を認識したいです。

要旨
  • S&P500は、コロナ前の水準よりまだ20%高い
  • コロナ後の株高は、「低金利」が主因という見方
  • 現在は低金利を転換する金融政策
  • 市場は往々にして「行き過ぎる」
  • 米国株の下落ヘッジには【SPXS】も選択肢

S&P500は、直近高値から約15%下落

Google Financeより

S&P500は、短期的に節目と考えていた4,200を割り込み、現在はさらに4,000を割り、年始の高値から16%下落という状況。

16%下落というと結構下がったように思えますが、コロナ前の3,400と比べるとまだ20%ほど高い水準です。

昨年4月に記した通り、BIS(国際決済銀行)のレポートでは、コロナショック後の株高は「低金利」が主因と総括されています。

そして現在はその「低金利」から利上げ、加えてQE(金融緩和)からQT(金融引き締め)へ金融政策が転換している状況です。

この「低金利によって正当化された株高が剥落するシナリオ」を前提とするならば、コロナ前の「S&P500:3,400」という水準が節目として考えられます。

コロナ前のS&P500:3,400という数字は、ちょうど直近高値(4,800)から30%の下落幅に相当します。ちなみに30%の下落幅は、過去リセッション・暴落局面での平均下落率と同等です。

そして下落局面では、概して、何度かの反発を挟みながら時間をかけて下落していくケースが過去みられています。

これまで言及してきた通り、この数年は米国株があまりに絶好調すぎた数年であり、過去リターンの平均を大きく上回る年率が続いてきました。

繰り返しながら、背景に金融緩和があり、QTによってその分が剥落することは自然な帰結とさえ言えます。

仮にFRBが市場に配慮せずに引き締めを断行せざるをえない場合、上図の通りリーマンショック以降(特にコロナ以降)は金融緩和が未曾有の規模であったため、その緩和で上昇した分の剥落も相応に大きな影響になることが考えられます。

また、これも繰り返しながら、市場というものは往々にして「行き過ぎる」ものですね。山が高ければ、谷も深くなりやすいです。

米国株の下落をヘッジする場合

仮に今からでも悲観シナリオに沿い、リスクを取って米国株の下落をヘッジする方に賭ける場合は、以下ETFが選択肢として挙げられます。

  • 【SPXS】DirexionデイリーS&P・500ベア3倍ETF

このETFは、端的に言えば「S&P500が下落すると、レバレッジ3倍で上昇するもの」です。

レバレッジ型なので、基本的にあくまで短中期目線が適していると思います。私も短中期でSPXSでヘッジという形です。

SPXSの株価チャート

SPXSは、米国株の長期成長に賭ける投資家には目的に合致しない商品です。一方で、短中期目線で下落のヘッジには合致した商品です。

注意

念のため申し添えますが、短中期目線の取引では、タイミングや買値は厳然と重要になってきます。

レバレッジ型や空売り系の商品は、普通の投資対象よりも資金管理やメンタル、経験なども追加的に求められます。

また、SPXSはS&P500が上昇する際には損失が生じます。リスクを伴うことも十分にご承知おきくださいませ。

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以前紹介したBIS(国際決済銀行)のレポートです。

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