S&P500のチャートを確認
22日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続落し、前日比981ドル安(2.8%安)の3万3811ドルで終えた。
米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締め加速を警戒した売りが幅広い銘柄に広がり、ほぼ全面安となった。
日経新聞より
S&P500のチャートを確認してみましょう。
ここから4,600を明確に超えずにズルズル推移するようならば、短中期的な形状としてはあまりよろしくないように見えますね。
2022年始をピークとして下落局面が始まり、2度の反発があったものの、1度目の反発ではより深く反落。2度目の反発後も下げ始めているという状況。
ここで4,200を明確に割ってくると、もう少し下を掘りそうな形状にはなってきます。
とはいえテクニカルは「1つの側面でしかないので、なにかを決定的に左右するとはかぎりませんが、1つの側面ではある」というような位置づけでしょうか。
加えて言うならば、「多くの人が拠り所とするものであれば、それだけ人々の行動に対して似た影響を与えるので、それが実現するならば相応にマーケットに対して影響を及ぼしうる」といったところです。
FRBのバランスシート拡大と米国株の好調には明瞭な相関性が見られるにも関わらずテーパリングや量的引き締めに対して楽観論が生じるのは、人々があまりにバブルや雰囲気に陶酔しやすい(または能動的に市場を見ていない)ことを物語っているのではなかろうか。市場参加者としてQTは相当大きな変化。
— 穂高 唯希|Yuiki Hotaka (@FREETONSHA) January 25, 2022
ここまでの展開については、メインシナリオとしていた流れ通りになっています(もちろん偶発的かつ短期的という可能性は頭に入れておくとして)。
もっとも、円安の影響によって円建てで見れば良化することになりますね。こういう時にはそういった要素を探しがちかもしれません。
ただし、
- 為替影響を一時的にリターンにふくめることは多分に恣意的であり、
- ドル安要因も厳然と今後は表面化してくる可能性がある、
であろうことから、株式単体の動き(実情)から目をそらす要素になってしまうと個人的には考えています。
引き続き客観的にときにマーケットを見つつ、現在の資金状況を見つつ、心地よさを重視しつつ、状況に応じて適宜やっていくかたちになるだろうと思います。
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結果的にテクニカルが目安として機能したケースですね。
現在は「41」とまだまだです。