子供のお年玉を運用する場合、適した手法とは
以下ご質問をいただいています。
題名: 子供のお年玉運用について
メッセージ本文:
こんにちは。サイトを見て勉強させて頂いてます。
ご質問なのですが、子供のお年玉運用についてご相談したいと思います。
現在の低金利では祖父などから頂いたお年玉を銀行に預けても殆ど利子が付きません。
そこで年2万円程の投資でお勧めは有りますか?
額がしれているのは承知ですが、5万円程の銀行株若しくはQUOカード優待が有る単元株か、低額の投資信託等思い付くのですが、私も不勉強で答えが出ません。
是非お知恵を貸して頂きたいと思います。
確かに現在の金利状況では銀行に預けても利子はほぼ得られないですね。また、銀行預金ではインフレが起これば目減りすら生じます。
現在の社会システム・状況においては、株式への投資が合理的な選択になると思います。
配当の出るETFを推します
年2万円ということで、私でしたらずばり米国高配当株ETF【VYM】への投資を子供に勧めます。

VYMの分配金推移
楽天VTIなど理論的な効率性重視で配当再投資型の投資信託でもよいですが、投資額の大きさからして金額的大差は生じません。
よって私ならそちらにはせず、キャッシュフローが創出される感覚を子供が感じるきっかけとなるであろう「配当が出るETF」とします。その意味では【VTI】でもよいと思います。
子供のための運用となると、数字上の効率性よりも重視しておきたい観点があります。
ドルで分配金を得る意義
2万円であれば、VYMの価格次第ですが1~2口買えることになります。分配金は税引き後で約2~4ドルを得ることが期待できます。
お年玉をそのまま使わずに株式というものに投資をすれば、200~400円のキャッシュフローが生じる(得られる)という体験は非常に印象的な人生経験になるかもしれません。
また、ドルで証券口座に振り込まれることから、必然的に為替に着目するきっかけにもなりやすいでしょう。
株式と為替というのは、経済を知る上で根幹をなすとも言える両者です。幼い頃からそれらを認識するきっかけができれば、同分野にも明るくなるきっかけにもなるかもしれません。
複数のETFへ投資も一案
なんなら【VTI】【VYM】の両方に投資するのも一案です。複数の対象へ投資することは、それら両者を比較するきっかけになり得ます。
分配金が出る額も違えば、株価の動きも異なります。仮にお子さんが興味を持てば、親子で一緒に運用に取り組むのもほんわかしますね。
まとめ
以下3案を挙げました。
- 米国高配当株ETF【VYM】
- 米国全体へ投資するETF【VTI】
- VYM・VTIの両方
いずれもドルで分配金が得られ、少額で投資可能なETFです。
背景・ねらいとしては「お子さんがなにかしら気づきを得られるかもしれない対象」というかたちでしょうか。
あまり金融資本にのめりこみ過ぎることは考え物ですが、現行社会システムの側面・特徴・仕組みを知るという意味では有益と思います。
米ドル自身にも、通貨価値下落リスクが近い将来に顕在化する可能性が以前よりは高まっていると考えられます。そのようなリスク自体はあることも申し添えておきます。
子が何に興味を持ち、どう生きていくのかはまったくわからないものですが、そのきっかけというのは他者が与えられうるものだと思います。
いずれにしても無駄な体験はないと思いますから、なにかしらお子さんの経験になるとよいですよね。ご参考になれば幸いです。
VTI・VYMの詳細をご希望の場合は、以下記事をご参照ください。
(追記)
このような方策を立てているご家庭もあるようです。ご参考に供します。
私達はジュニアNISAでVTを購入して、子供達に分配金を伝えるキッカケにしています☺️
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— ももたま夫婦@倹約家・米国ETF投資家・夫婦ブロガー (@MomotamaHappy) October 25, 2021
Best wishes to everyone.
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