【FIRE後の運用】定めた現金比率を守る

【FIRE後の運用】定めた現金比率を守る

2021年の相場は、人々を熱狂または陶酔させたと言ってよいほどの、好調でしたね。

ただ私はそういった状況にかかわらずFIRE前よりも現金比率は厚めに設定しています。

FIRE後の投資方針
  • 相場状況にかかわらず保守的な現金比率を定め、守る

金融資産は霞、資本市場は砂上の楼閣

金融市場で運用する資産というのは、いってしまえば霞(かすみ)のようなもので、本来的にはいつ資産価値が部分的に消失してもおかしくないものです。

なぜなら、株式投資というのは資本市場という絶えず変動するものに浮かんでいるだけだからです。

いつなんどき暴落するかわかりません。過度に悲観する必要はありませんが、楽観への傾倒も禁物でしょう。下表は過去の暴落データです。

景気 株価
天井 下落率
4Q1948 4Q1949 6/15/1948 6/13/1949 -21%
2Q1953 2Q1954 1/5/1953 9/14/1953 -15%
3Q1957 2Q1958 8/2/1956 10/22/1957 -22%
2Q1960 1Q1961 8/3/1959 10/25/1960 -14%
4Q1969 4Q1970 11/29/1968 5/26/1970 -36%
4Q1973 1Q1975 1/11/1973 10/3/1974 -48%
1Q80 3Q80 2/13/1980 3/27/1980 -17%
3Q81 4Q82 11/28/1980 8/12/1982 -27%
3Q90 1Q91 7/16/1990 10/11/1990 -20%
1Q01 4Q01 3/24/2000 10/9/2002 -49%
4Q07 2Q09 10/9/2007 3/9/2009 -57%
キューバ危機 12/12/1961 6/26/1962 -28%
ブラックマンデー 8/25/1987 12/4/1987 -34%
コロナショック 2/19/2020 3/23/2020 -34%

これら下落率は平均して30%です。リーマンショックでは半値以下になりました。

不安をあおる意図はありませんが、このようなリスクは常在です。暴落の1つの目安は、50%でしょうか。「半値になり得る」という意識を持っておくと、暴落時の冷静な投資行動につながります。

そういった時に価値を帯びるのは現金ですね。安値で買い増しできることもさることながら、精神的な安定に寄与します。

現金は万能か

ただし、現金も万能ではありません。

ぱっと思い付くだけでも、以下のようなテールリスクが挙げられます。

  • 預金封鎖
  • 市場閉鎖
  • サイバーリスク
  • 旧来的近代資本主義の終焉
  • 株式無相関的ハイパーインフレ

テールリスクとは

確率的には極めて低いものの、発生すると巨大な損失をもたらすリスク

万が一、現金さえも紙くずになれば、自分の能力を適切な場で生かして社会に貢献することでその対価(金銭またはその時代における金銭相当物)を得ることが一案です。

とはいえ、わざわざ自らリスク選好的行動(たとえばフルインベストメント)を冒す必要もないと個人的には考えます。

もちろん、「熟練の投資家でリスクを承知の上で、リターンを追求する」という方はこのかぎりではありません。

自身が心地よいと感じる現金比率を探り、定め、しっかりその比率を保つことが肝要と思います。絶好調相場では、特に気が大きくなりがちですね。

まとめ

FIRE後の運用
  • 相場状況にかかわらず保守的な現金比率を定め、守る

相場がよい時は、往々にして現金比率を下げてまでリターンを追求したくなるものです。

ただし、心地よい生活を送るためにも、リスク・リターンを追求するあまり精神的な安寧を失っては本末転倒。

現金をしっかり確保し、規律を持った運用を心がけることがFIRE後は特に肝要と個人的には思います。

もっとも、収入基盤・人的資本が盤石であれば運用を保守的にする必要性は薄れます。ただし「金融は霞」であることには変わりないので、収入の高低にかかわらずリスク選好的には偏らない方針です。

資産運用において精神面への配慮は、欠かすことのできない重要な要素ですね。

Best wishes to everyone.

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公開日:2021年5月6日