感情的にならないためには、曖昧さをあえて残しておくということ
現代社会、特に仕事なり対人関係なり、人によってはストレスを感じやすい時代かもしれません。
ストレスとは、感情の起伏が起きることと同義とも言え、その波を穏やかにできれば、ストレスもまた軽減しやすいものと思います。
感情的にならないためには、「あいまいさ」がキーワードではないか
この本を読んで、一番印象に残ったのは、感情的にならないためには、相手の発言や反応に対して、「意識的にあいまいさを残しておく」という手法です。
これは私も人間関係・人間の感情メカニズムを客観的にとらえる上で、奇しくも興味を持っていた領域でした。
感情的になる人の特徴として、(とか斜に構えた感じで書いてますけど、私も感情でわーわー言う時あります)0か100かで考える人が多い傾向にあると考えていました。
言ってしまえば、解釈が極端になりがちなのですね。
たとえば、こんなケースでどう感じるか
たとえば、こんなことがあったとします。
Aさん・Bさん・Cさんがいて、Aさんが話した時だけ、Bさん・Cさんの反応が芳しくないようにAさんが感じていたとします。
すると、解釈が極端になりがちな人は、「Aさんは、Bさん・Cさんに嫌われている」ともういきなり0か100かで判断したりします。良い悪いという表層的なことではなく、そういうタイプの方、おられますよね。
しかし実際は、ただの気のせいである可能性もあれば、単に空気としてそうだったとか、話の流れ的に微妙だったとか、それだけの可能性もあるわけですね。
つまり、0か100かではなく、40や55だって自然界には存在するわけですね。
ところがしかし、「あれは嫌われてる!」といきなり0か100で結論を急ぐタイプの方も、世の中にはおられるわけです。そういう方は、傾向として感情的になりやすい傾向がみられます。
そこで、感情的にならない方策として、「意識的に、曖昧さを残しておく」ということが挙げられます。
つまり、「なんか微妙な反応やったけど、まぁええか、なんかあったんやろなぁ」というぐらいに曖昧さを残しておく、ということですね。
「え、さっきのなんか微妙な反応やったけど、なんで??」とでも聞かない限り、他人の頭を透視できないので考えたってわからないわけです。であれば、そこに0か100かで評価しようがないのです。
そこで、意識的にあいまいさを残しておく、というわけですね。
この方策は、的を得ているケースもある気がしますが、いかがでしょうか。
もし感情的になりやすくて、それを変えたいと思っている方がいらっしゃれば、本書をご参考にしてみてはいかがでしょうか。
Best wishes to everyone.
関連記事
この映画は、感情的・煽情的といったフレーズとは対照的な内容です。穏やかで牧歌的です。
人間心理というのは、投資に対するスタンスとしても非常に大事な領域と思います。
感情のコントロールやメンタルは、投資においても極めて重要ですね。