年間配当金まとめ(2020年)
まず、最初に配当金との出会いに深く感謝したいと思います。
退職という決断の際、その背中を押してくれた1つの要素が配当金であることは、間違いありません。
本当にありがとうございました。
FIRE達成まで配当金を重視した主な理由
さて、私はセミリタイア・FIRE達成までは一貫して配当金を重視してきました。
主な理由は、以下の通りです。
- 日々変動する資産額ではなく、配当をKPIとすることでFIREに至るまで心地よく続けやすいと判断
- 株式を買えば買うほど、右肩上がりに積み上げていくことができ、高いモチベーションで続けやすいと判断
- 自分でコントロールできない運用利回りではなく、自分でコントロールできて資産運用に決定的である「入金力の最大化」に集中しやすいと判断
- 「年間生活費 ÷ 年間配当」でFIRE達成度を明確に算出でき、人生の大きな決断に踏み切りやすいと判断
自身が傾注すべき対象をみきわめることが肝要と思います。自分に合う手法を構築できたことが、目標達成の要素になったと思います。収入の複線化・支出の最適化を通じた「入金力」にこだわり、「入金力の最大化・配当の積み上げ」が、FIRE前までの資産形成の両輪でした。
では前置きを終えまして、FIRE元年、今年の年間配当金を一応まとめておきます。
年間配当金の推移
2020年の受取配当金は、369万円 でした。(税引後・配当所得税還付金ふくむ)
月平均で、30万円でしょうか。ベトナム株(ビンホアン水産)の特別配当があったので、ややかさ上げされています。
累計配当金の推移
累計受取配当金(税引後)は、910万円となりました。
これは確定利益であり、損益分岐点がその分どんどん下がっていくことになります。2021年は1,000万円を超える見込みです。純資産も大台が見えてきました。
配当金を受け取った銘柄たち
- ABBV
- ABT
- AMGN
- ARCC
- BA
- BTI
- BP
- CHWY
- CME
- COST
- CRM
- DPZ
- FDS
- FMC
- HII
- IBM
- IDEXX
- JNJ
- LMT
- LW
- MKC
- MO
- RDSB
- SHW
- T
- VHC
- VZ
- XOM
- アサンテ
- インヴィンシブル投資法人
- エスコンジャパンリート投資法人
- 沖縄セルラー電話
- オリックス
- カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人
- 近鉄エクスプレス
- サムティ・レジデンシャル投資法人
- JALUX
- CDG
- スターアジア投資法人
- タカラレーベン・不動産投資法人
- タカラレーベン・インフラ投資法人
- ディアライフ
- 投資法人みらい
- トーセイ・リート投資法人
- 日本BS放送
- 日本コンセプト
- 日本航空
- 日本再生可能エネルギー投資法人
- ビックカメラ
- ヤマダ電機
- 三菱商事
- 三菱UFJフィナンシャル・グループ
- Oneリート投資法人
三菱様が燦然と輝いておられます。なお、無配株は含まれません。配当金、本当に目標達成に至るまでお役目をよく果たしてくれました。感謝です。
明暗分かれた保有株
石油・ホテル系リートは、凹。ボコボコに叩かれた一年です。
逆に反騰局面で引っ張ってくれたのは、「AMGN、ABBV、ARCC、CME、COST、LMT、LW、SHW、SPYD、VIG、インフラファンド群、住宅系リート、ベトナム株(FMC・VHC)」です。
持ち株の中でも、大きく明暗がわかれた1年でした。
配当金を増やす道筋
おなじみの、配当金を得る道筋も一応載せておきます。
① とにかく投資資金を増やす
収入を増やし、支出を減らす
② 配当金というキャッシュフローを得る
株式(私の場合は高配当株・連続増配株など)を買う、配当を再投資
①、②の反復によって、配当金は増えます。①が核心的な要素でもあり、私が最も注力したことです。給与が高かったこともありますが、個々人の価値観に沿う形での「支出の最適化」も要因です。
明日は給料日。収入の8割をせっせと株式買付にまわす単純な作業。そうして配当収入の綺麗な右肩上がりのグラフが描かれていく。いかに若年期に投下資本を蓄積できるか、もうそれに尽きるんやで。
— 穂高 唯希|Yuiki Hotaka (@FREETONSHA) May 24, 2017
- 給与から株式を購入し、
- 配当金を増やし、
- その増えた配当金と給与で更に株式を購入、
- また配当金を増やし、
- その増えた配当金をまた再投資し、
- …
以上のような形で、私は配当金収入を増やしてきました。
「入金力の最大化に努め、給与から毎月投資にあてる」という規定のプロセスに従って粛々と行う形です。
この手法であれば、収入と支出の差分によって伸び率の多寡はあれど、配当収入を継続的に着実に増やすことが可能であってきました。
そして、配当金によって人生の潜在的な選択肢を増やし、いつか別の生き方や、支出の一部をまかなうことを意図してきました。
配当金を積み上げるスタイルは、相応の時間がかかるものの、目標に向かって着実に積み上げられることが魅力です。
金融資産3,000万が1つの分岐点と思います。3,000万円あれば月10万円の配当金を作ることは可能。このキャッシュフローが出来だすと、お金の重要性や考えに変化が生まれ、時間とお金と健康について思考を深め、新たな生き方を模索するきっかけになりますし、セミリタイアが夢物語ではなくなってきます。
— 穂高 唯希|Yuiki Hotaka (@FREETONSHA) August 23, 2019
「現行の近代資本主義の継続」が前提条件になりますが、セミリタイア・FIREしたい方、給与以外の収入を得て人生の選択肢を増やしたい方などにとって、配当金は継続的に増やす価値を秘めていると思います。
ただし、配当利回りは高ければ高いほどよいわけではもちろんなく、個別株よりVYMなどETFが無難です。いずれにしても自分に合った手法を見つけることだと思います。
来年(2021年)の見通し
来年の見通しです。来年の受取配当金は、今年より減ると思います。特別配当のかさ上げがなくなるのも一因です。
FIRE達成後は、配当を以前ほど重視する必要がなくなったことに加え、人生の優先順位としても以前ほど積極的に規模を追求する必要性・段階でなく、ポジションもやや落としています。中期資金をほぼ現金または同等物に換えています。
いずれにしても、配当金、本当にありがとうございました。人生の大きな決断に背中を押してくれたこと、間違いありません。
本年は色々な方に大変お世話になりました。みなさま、よいお年をお迎えください。そして日々、目標がある方、来年も邁進してまいりましょう。静かなる闘志を持ち、やってやりましょう。
Best wishes to everyone!
「年間配当 > 年間生活費」は、FIRE達成度を測るにわかりやすい指標です。
配当金を得るには、人によって様々な目的があるということですね。
VYMは、増配率が堅調です。