ジュニアNISAの非課税枠、今年残り1か月で一括投資するか
今年も早いもので、最終月。
そろそろNISAの非課税枠を使い切る期限でもあります。
そこで、以下ご質問をいただいています。
ご質問
題名: ジュニアNISAを最近開設。今年の非課税枠の活用について
メッセージ本文:
はじめまして。今年から株式投資デビューしました。
いつも三菱サラリーマンさんのブログで投資の勉強をさせていただいております。
夏には書籍も購入し、投資のことはもちろん、物事に取り組む哲学として「何かを極めるには、人より早く始め、人の倍やる」という言葉に大変感銘を受けました。
さて、私が抱えております悩み事について、ご相談させてください。
先日、子ども二人分のジュニアNISA口座をSBI証券で開設したのですが、今年の非課税枠をどう活用するか悩んでおります。
基本的にはS&P500・全米株式・全世界株式等の投資信託を、毎月65000円で積み立てたいと考えていますが、今年は残すところあとわずか一ヶ月です。
何に投資するにしても、非課税枠二人分160万円を一括投資するような形になってしまいます。
現在のバブルのような相場を考えれば、高値掴みのリスクもあるので自重すべきかとも思いますが、一方でコロナ禍で「割安」となった個別株を仕込む絶好の機会のようにも思います(私個人の特定口座ではSPYDやXOMに買い向かっています)。
ジュニアNISAの目的は、当然ながら子どもの教育資金(とりわけ大学の学費)の準備ですが、他にも1年あたり200万円は投資に回したいと思いますので、あくまで家庭資産を増やすための非課税枠として認識しています。
三菱サラリーマンさんなら非課税枠分すべて投資されますか?その場合、どのような銘柄を選ばれますでしょうか?
ご教示いただければと存じます。よろしくお願いします。
〈家族構成・資産など〉
- 私(35歳・会社員)
年収:700万
預貯金:900万、
投資(積立NISA・確定拠出年金・特定口座):200万 - 妻(32歳・会社員※育休中)
年収:450万
預貯金:150万、
投資(確定拠出年金):50万 - 一人目(1歳)
- 二人目(2ヶ月)
回答:私なら、全額非課税枠で投資します。
私なら、ずばり全額非課税枠で投資します。なぜなら、目的が長期目線だからです。
- お子さんの教育資金
- 家庭資産を増やす
上記目的であれば、時間軸は「少なくとも10年以上の長期目線」と理解します。後述の通り、10年以上の低迷は過去にあれど、過去の傾向から考える期待値としては「一括投資に合理性アリ」です。
以上がまず結論です。
投資対象
次に投資対象です。
基本的にはS&P500・全米株式・全世界株式等の投資信託を、毎月65000円で積み立てたいと考えています
上記投資対象ですと、大きく外すことのない手堅い投資対象でよいと思います。
現在は、いずれも高値圏にあり「非課税枠の一括投資に懸念を示されるのも、ごもっとも」と思います。
「10年以上」という時間軸がポイント
ただし、ポイントは、やはり時間軸です。
米国株でも以下の通り、10~20年の低迷時期は、過去にあります。
米国株にも、10年・20年の長期低迷時期
1929年の世界恐慌では、30ドル → 5ドルまで急落。元の水準回復まで20年以上かかっています。
2000年代初頭のITバブル崩壊では、回復に約8年かかっています。
こういった過去事例を頭に入れておきたいところです。そういった過去を描きつつ、現時点では成長してきました。
- つまり、「米国株または全世界株式に投資をするということは、今後も過去傾向と同様に成長することに賭ける」ことを意味します。
- また、いつ暴落するかは誰にもわかりません。
以上より、早い段階で一括投資をするという行動に、合理性を見いだすことができます。
SPYD・XOMを買い向かうという戦略
現在のバブルのような相場を考えれば、高値掴みのリスクもあるので自重すべきかとも思いますが、一方でコロナ禍で「割安」となった個別株を仕込む絶好の機会のようにも思います(私個人の特定口座ではSPYDやXOMに買い向かっています)
SPYDもXOMも「逆張り」と認識の上であれば、こういった戦略もアリです。ただし、主力とせずに、あくまでポートフォリオの一部に留めた方が保守的です。背景は以下記事の通りです。
XOMも底値からは40%上昇。タイミング次第でインカム・キャピタルの両取りは可能です。SPYDは変動率が高く、反発局面での動きは現状は悪くありません。
まとめ
ポイントを再掲します。
ご質問ありがとうございました。ご参考になりましたら幸いです。
Best wishes to everyone!
米国株といえども、強気になりすぎず、あくまで中立的な観点が必要です。
ステージにもよりますが、今の相場環境ではなおさら、どちらに転んでもよいようにリスク資産の比率を保っておくことは、重要だと思います。
10年あれば、ある程度の期待値は見込める時間軸です。