31歳サラリーマン、年間貯蓄500万円、50歳アーリーリタイアを達成するには
三菱サラリーマン様
いつも楽しくブログを拝見させて頂いております。
また突然のご連絡失礼いたします。
現在できる限り早期の労働からの解放(やりたくない仕事からの解
早速ではございますが、下記事項につきましてご助言頂きたく宜し
【ご質問】
下記状況下において、推奨できる投資方法・参入タイミング、具体
【現在の状況と投資の目的】
都内在住医療系社宅暮らしサラリーマン31歳 貯蓄は現金で2500万円
家族3人暮らし(子供は生まれたばかり、もう一子数年以内に考え
ここ数年は500万/年程の貯蓄はできております。
医療保険などは入っていないため、ある程度生活防衛資金を残した
投資の目的として、50歳でのアーリーリタイアメントを考えてお
【現在考えているプラン】
短期株など常に値動きを注視する投資は性格的に向いておらず、あ
イメージとしては下記プランにて実現可能ではないかと考えており
下落局面(VYM US$45程度)からETFなどで投資開始。
年間600万円程度追加投資&配当金再投資。
その後10年~15年程度のスパンで投資を続け、VYM US$85程度で売却し資産15000万円達成。
以上、長文となりましたが御回答頂けますと幸いです。
どうぞ宜しくお願いいたします。
ご質問頂戴し有難うございます。また、詳細に前提条件を付記頂きありがとうございます。
以下の通りポイントまとめさせて頂きます。
- 31歳、年間貯蓄500万円、現金2500万円
- 長期投資、ETF、配当再投資志向
- 50歳で1.5億円の資産達成と共にアーリーリタイア目標
- 推奨できる投資方法・参入タイミング、具体
的な金融商品、資産の構成とは
年間貯蓄500万円が1番大きなポイント
まず、年間貯蓄500万円可能というこの条件が何よりも大きな要素になってきます。ここが絶対的に重要なポイントです。
社宅があるという福利厚生も大幅なアドバンテージでしょう。社宅で家賃を15万円抑制できたとして、30年で5400万円もの差を生みます。
福利厚生は何気に大事なのです。私も就活の時に福利厚生は興味を持って調べました。
第2子も考えられているということで、支出も増えていくかと思いますが、年功序列の昇給も考えると年間貯蓄500万円は引き続きキープしたいところです。
この年間貯蓄額のキープ・最大化に最も大きな力点を置くべきです。
推奨できる投資方法・具体的な金融商品・参入タイミング・資産構成については以下の通りです。
- 推奨できる投資手法
→ 長期・定期積立(毎月)・分散 - 具体的な金融商品
→ VYM・VTI - 参入タイミング
→ 今 or 2020年頃 - 資産構成
→ 現金比率10~20%
①投資手法
投資の大原則はやはり、「長期・つみたて・分散」です。それがリスク分散になり、継続に繋がり、ひいてはパフォーマンスの安定(プラスサムへの収斂)にも繋がるからです。
②金融商品
ETFがおすすめです。VYM・HDV・VTIなどこの辺のETFであれば、どれを選ぶかはもはや好みの領域になってきます。
個人的には高配当株を選好しているので、VYMやHDVを推します。
③参入タイミング
今か、~2020年頃でしょうか。
株式市場の下落局面がいつ来るのかは予想できません。なので、今から長期つみたてを始めるのも1つの解になり得ます。
例えば毎月40万円をVYMで積み立てる形です。
尚、一応参考までに、過去長短金利差が逆転する逆イールド化現象が起きてから約18か月後にリセッション入りしたというデータがあるので、参入タイミングを強いて挙げるなら、来年に長短金利差の縮小が進み、逆イールドしたという前提で算出しますと2020年あたりになります。
ただ、それが必ず株価暴落に繋がる保証はないので、あくまで参考程度の過去経験則として頂ければと思います。
また、VYMが$45の頃に参入というのは、これは少々難しいかと推察します。$45というのは、直近高値の約$90から半値になるという大暴落が必要です。
VYMが設定されて以来、過去50%を超える暴落を示現したのは、以下リーマンショックの時のみです。
このうねりを上手くとらえるというのは、いつ発生するかもわからないので、難度があります。
④資産構成
これは当人のリスク許容度によって大幅に変わってきますが、弊方目線では10~20%でしょうか。
一般的には現金比率の目安として、「現金比率=年齢」とされているようですが、これは当人のリスク許容度や家族環境などあらゆる要素で変動します。
私は14歳からボラタイルな為替市場に臨んでいたので、株式市場の値動きはややもすると緩やかに感じる時もあり、現金比率は一般的な水準よりも少ないです。
しかし仰る通り生活防衛資金という用途であれば、10~20%の現金があれば事足りるのではないでしょうか。
以上、株式ETFに絞って考察しました。一方、そもそもこの入金力があれば、取り得る選択肢は他にもあります。
「年率1.9%」が達成ライン。株式にこだわる必要なしか。
ちなみに、31歳で2500万円、年間貯蓄500万円(600万円と記載されていますが、少し保守的に設定しました)であれば、この年間貯蓄額さえキープすれば、たとえ投資をしなくとも50歳時点で1億1000万円の資産を築けます。
そして、1億5000万円の資産を築くには、年率1.9%を達成すればOKです。
以下は年間500万円を積み立て、年率1.9%の収益を得た場合の試算表です。
経過年数 | 積立金額 | 総資産 |
1 | 30,040,000 | 30,567,172 |
2 | 35,080,000 | 36,240,967 |
3 | 40,120,000 | 42,023,428 |
4 | 45,160,000 | 47,916,636 |
5 | 50,200,000 | 53,922,711 |
6 | 55,240,000 | 60,043,815 |
7 | 60,280,000 | 66,282,152 |
8 | 65,320,000 | 72,639,966 |
9 | 70,360,000 | 79,119,546 |
10 | 75,400,000 | 85,723,225 |
11 | 80,440,000 | 92,453,377 |
12 | 85,480,000 | 99,312,427 |
13 | 90,520,000 | 106,302,843 |
14 | 95,560,000 | 113,427,140 |
15 | 100,600,000 | 120,687,882 |
16 | 105,640,000 | 128,087,684 |
17 | 110,680,000 | 135,629,208 |
18 | 115,720,000 | 143,315,169 |
19 | 120,760,000 | 151,148,333 |
年率1.9%であれば、株式にこだわる必要がなくなります。REITでも十分達成可能です。
REITには人口増加傾向の先進国リートの中で、以下のような商品があります。
2は私も以前保有していましたし、1も2も下押しする局面があれば、今後保有しても良いと思っている商品です。
こういったリート単一も一案になり得ますし、VYMとリートを組み合わせるのも一案です。
この取り得る選択肢が出てくるのは入金力が高いからです。
この取り得る選択肢が多いということは、人生だけでなく資産運用においても大事で、運用過程で余裕が出てきますから、狼狽売りのリスクも下がるでしょう。
余裕を持ち、選択肢を広げ、自身でコントロールできる領域を保ち、限りある人生を仲間や同志と共に、謳歌したいですよね。
ご参考になりましたら幸いです。
Best wishes to everyone!
株式ETFでも、リートでも、配当金や分配金が出ます。これは色々な波及効果を潜在的に持つ優れた代物です。
現金比率の目安とその判断材料について詳述したものです。
株式の下落局面がいつ来るのかはわかりませんが、1つの判断材料になり得るものもあります。それは長短金利差です。
コメント
三菱サラリーマン様
突然のご連絡失礼いたします。
いつも楽しくブログを拝見させて頂いております。
田舎ですので、投資に対し否定的な方が多く相談できない中
大変参考にしています。
もしよろしければ、ご助言頂きたく宜しくお願いいたします。
【現在の状況と投資の目的】
東北地方のサラリーマン27歳 年収550万程
貯蓄は現金で500万円 米国株を中心に600万程(PMやKOなどです)
ここ数年は200万/年程の貯蓄はできております。
港区の田町と、田園調布にワンルームマンションを持っております。
(合計で年間で5万円程度のプラス程度で25年ほどでローン終了します。)
投資の目的として、月10万程度の収入を目指しており、5000万円の資産構築を目標に投資活動を行いたいと考えております。
【現在考えているプラン】
三菱サラリーマン様の様に、高配当の株を長期的に持ち続けたいと考えています。
ですが、今回PMが暴落してしまい始めて含み損がでてしまい不安になってしまい
ご連絡いたしました。
大変申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします
コメントありがとうございます。
そのような環境で参考にして頂いているのは、大変光栄です。
また27歳で既に2つもワンルームマンションをお持ちとはすごいですね。収益性が少し気になりますが…
回答についてはブログで詳述させて頂きます。端的に言うと暴落には慣れるしかありません。ただ、個別株というのはやはりリスクが大きいもので、ゆえに基本的に弊ブログでもETFを勧めています。
ETFも有力な一手かと思います。いずれにしても記事にて詳述致しますのでよろしければご一読いただけると幸いです。