IBMは今後も配当を維持できるか【配当持続性検証】

有望成長銘柄から、今や”終わった銘柄”とみなされるIBM

IBMは以前、投資の神様であるウォーレン・バフェットもイチオシの有望銘柄・成長株とされていました。確かに2014年までは業績も右肩上がりで、株価は300ドルに達するとまで言われていました。

しかしIBMはウォーレン・バフェットが手放して以降、今や ”終わった銘柄” として扱われているのではないでしょうか。

個人的には”終わった銘柄”とされているような不人気銘柄こそ気になります。

会社や学校で「ダメな人」と烙印を押されている人ほどかばいたくなる・味方したくなる性と、少し共通点があるのかもしれません。

直近の株価は118ドル台まで下落しており、配当利回りは5.3%まで急上昇しています。配当の安全性について疑問を持つ投資家も少なくないかもしれません。

そんなIBMですが、以下3つの観点から、配当の安全性を見ていきたいと思います。

  1. 配当性向(EPS)
  2. 配当性向(フリーキャッシュフロー)
  3. リセッション時のEPS推移

配当性向(EPS):45%

2018年通年のEPSガイダンスは13.80ドルでした。(2018年第3四半期決算)

対して、配当は6.28ドルです。

よって配当性向は45%とEPS上は配当支払持続力に疑義はありません。

配当性向(FCFps):78%

「キャッシュフローは嘘をつかない」と言われるように、特殊要因などでぶれやすいEPSよりも比較的企業状態を表しやすいのがフリーキャッシュフローとされています。

配当の安全性を確認する際には、1株あたりのフリーキャッシュフロー(FCFps)と1株あたりの配当(DPS)の比較もした方が良いでしょう。

2018年第三四半期までに、IBMは、

  • 54億ドルのフリーキャッシュフローを創出
  • 42億ドルの配当支払いを実施

よって、フリーキャッシュフローに対する配当性向は78%です。配当支払い安全性・持続性について、現時点では特段の疑義はありません。

リセッション時期の業績推移

配当安全性を見る際には、過去リセッションの際にどのような業績を辿ったのか確認しておきましょう。

リーマンショック前後のEPS推移は以下の通り。

  •  2007年:  7.18ドル
  •  2008年:  8.93ドル
  •  2009年: 10.01ドル
  •  2010年: 11.52ドル

直近のリセッションにおいては、全く危なげない推移となっています。

ただ、この時期は今のように”終わった銘柄”とされていない時期で、まだメインフレーム・ハードウェアでも稼げた時期ですので、幾分か差し引いて考える必要はあると思います。

ということで、

  1. 直近の業績(EPS・フリーキャッシュフロー)
  2. 過去リセッション時の業績推移

を見る限りは、配当の持続性について特段の不透明さは感じられません。

IBMの配当持続性:今後数年は問題なしか

ということで、以下3つの観点から配当の持続性・安全性について確認しました。

  1. 配当性向(EPS)
  2. 配当性向(フリーキャッシュフロー)
  3. リセッション時のEPS推移

現時点では特段差し迫った脅威はないと言って良いでしょう。一方でリナックス関連企業の買収が直近では発表されており、財務的にはネガティブ要因になり得ますので、今後も注視が必要ですね。

【IBM】株価推移

ちなみにIBMの株価は明らかに2014年あたりと比べて調整・低迷していると言って良いでしょう。

そして、今現在は米国株全体的に調整していると言えます。

その一方でベトナム株ではビンホアン(VHC)のように、米国株が停滞している時期にひっそりと株価3倍を達成した銘柄もあります。

特定の銘柄やセクターに集中投資しすぎることは、自身のリスク許容度に対する防御力を弱め得るものであり、やはりある程度の分散は必要でしょう。

今後も淡々と資金を投下してまいります。

Best wishes to everyone!

IBMの業績詳細については以下記事に詳述しています。

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