BTグループは、配当7%の英大手通信会社|高配当ADR

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BTグループは、配当7%の英大手通信会社

いつもブログを拝見させて頂いております、ゼネコンサラリーマンです。
有益な情報ありとうございます。

一点ご相談あります。
ある程度貯金溜まってきたので、
三菱サラリーマンさんを見習って高配当の外国株を狙っております。そこで、イギリスのBTグループという株を見つけました。
株価は下落基調です、その分高配当になっております。
この株を狙ってみたいと思うのです
三菱サラリーマンさんのアドバイスを頂ければと思います。
お忙しいところ恐縮です、よろしくお願いします。

ご質問、誠にありがとうございます。

ゼネコンサラリーマンさんや住友サラリーマンさんにガスサラリーマンさんなど、最近○○サラリーマンというハンドルネームの方からよくご質問を頂いたり、見かけるようになりました(笑)

結論から申し上げますと、BTグループは同業他社である米国2強「AT&T(T)」「ベライゾン(VZ)」と比べると安定感という意味ではやや見劣りするかな、という印象です。その辺がTやVZより高配当である所以かもしれません。

以下会社概要と経営指標・データです。

BTグループってどんな会社?

BTグループの本社はイギリス・ロンドンにあり、同国で最大手の固定電話事業者及びインターネット・プロバイダーですから、日本でいうNTTに近いでしょう。

1876年にグラハム・ベルによる世界発の実用電話の発明により、電話事業を開始。当時はイギリスの国営会社でしたが、1984年に保有株式の50.2%が売却され、「British Telecommunications plc」として民営化されます。

1991年に現在の「BT」に正式に改称されます。2006年以降はM&Aを数多く実施、TVチャンネルを買収し、プレミアリーグやUEFAヨーロッパリーグなどのサッカーコンテンツも放映。170か国以上で事業を営むグローバル企業です。

BTグループの業績推移

それではBTグループの各種経営状況をチェックしてみましょう。

EPS・配当・配当性向

2009年に赤字に陥っています。2012年にようやくEPSは4年前の水準を回復。

通信事業会社の割には、やや安定度に欠ける1株利益(EPS)といった印象でしょうか。

それでも多くの他業種に比べれば十分及第。

配当・配当性向

2010年に大減配されています。個人的にはインカムゲインを重要視していますので、これはちょっと気になります。約1/5にまで減っていますから、同社からの配当は局面によってはちょっと計算しづらい可能性を感じさせます。

8年かけて2009年の配当水準にようやく達しそうな水準ですね。

増配率

ただ、大減配の反動からか、以降の増配率は概ね15%程度と高水準であることを付言しておきます。

キャッシュフロー

設備投資の負担が一定程度ある通信会社らしいキャッシュフローです。特段不安を感じさせる推移ではありません。EPSや配当ほどはブレていませんね。

発行済み株式数

同社は2016年に仏同業オレンジとドイツ・テレコムの合弁EE(携帯事業者)の買収を実施しています。買収額は125億ポンドで、10年前にほぼ完全に撤退した携帯事業に復帰しました。

自社株買いによって発行済株式数が右肩下がりのIBMとは対照的に、微増といった感じで株主にとってはポジティブとは言えないですね。

株価推移

2015年の半値以下となっており、配当利回りも7%後半とかなり高まっており、さすがに株価は下げ過ぎな感じがあります。

今後2年間の増配停止が示唆されてることも材料視されてそうです。

この株価水準であれば、個人的には打診買い程度に買ってみても良い水準かなとは思います。安定度のやや高いと思われるAT&TやVZを買うのか、英ADRのBTを買うのか、少し好みが分かれるかもしれません。

ただ、現在は金利上昇局面ですから、高配当株からどうしても利回りの高まる債券に資金が流れやすいです。そのため、地合いとしては高配当株は軟調が続くことが予想されることにも留意する必要があるでしょう。

キャピタルゲインを追求するのか、インカムゲインを追求するのかという各人の嗜好で投資判断が変わってきそうですね。

質問者様は貯金がある程度貯まっているとのことですから、一気に投入せずに毎月一定額を投資するような形で、時間軸も銘柄も分散を図るのも一案です。

例えば個人的には、AT&T・VZには2万ドルずつ投資しているので、BTには1万ドル程度であれば現在の株価水準なら投資しても良いかなという感じです。

ご参考になれば幸いです。

Best wishes to everyone!

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公開日:2018年5月23日