【悲報】靴磨きの少年たちならぬ
靴磨きの少年のお話をご存知でしょうか。
1920年代の世界恐慌前、米国は空前の株式投資ブームに沸いていました。株で巨万の富を築いたウォール街の著名投資家が会社の近くに靴磨きに行ったところ、靴磨きの少年から株式投資を勧められ、「こんな少年までもが株の話をするのは、異常だ。」と危険を感じ、持ち株を全て売却したのです。
直後の1929年10月24日、株式市場は大暴落。世界恐慌が発生しました。
「普段、株に関心のないたちや大衆までもが株の話を始めたり相場に熱を上げるようになると、株価の天井(=最高値)は近い」ということです。
上図はダウ平均における1929年の世界恐慌近辺のチャートですが、3年間の上昇分の倍程度下落しています。
日経平均が20年ぶりに高値更新したからなのか。
最近、投資をしていなかった先輩や同僚から株式投資関連のことを聞かれることが明らかに増えた。とても気になる変化。
— 穂高 唯希|Yuiki Hotaka (@FREETONSHA) October 15, 2017
投資に興味を持たなかった人が
興味を持つということは
相場の天井は近いということ
過去のITバブルでも、雑誌やTVでマネー特集が増えてきて
そこから3~6カ月で天井だった
今は選挙で株価を釣り上げてるから天井は早そう https://t.co/j9i1ZQDGlS— ダメ中年(日米株:春夏冬中) (@hikioyaji) October 15, 2017
10月13日の日経平均株価は9日連騰し、21,155円で取引を終え、20年10ヶ月ぶりの高値となっています。
9日間の連騰中に日銀はETF買い入れを行っておらず、海外勢主導。
やはり日経平均20年10か月ぶり高値というのは、相当インパクトがあったのでしょうか。日経新聞の一面にもデカデカと出ていましたね。
先週は会社の先輩たちがやたらと株式投資の始め方や、私の損益等々を聞いてきます。オススメの運用方法を聞かれたので、毎月一定額を米国ETFのVYMやVIGで積み立てる方法をやんわりと勧めました。
とはいえ、こういう既に株式市場が堅調に推移している時に限ってお聞きになられる方が多いので、非常に勧めづらいというのが正直な気持ちです。万一始めた途端に暴落しようものなら目も当てられません。信託銀行にお勤めの方はこの辺が大変と伺っています。
ちなみにiDeCoについての見解も聞かれましたが、個人的にはいくら節税が出来ようとも、60歳以降にしか引き出せないのであれば、あまり魅力を感じず、iDeCoはやっていません。
やはり最優先事項は早期セミリタイアなので、期近のキャッシュが欲しいということになります。
この辺も個人の事情や人生観、金銭感覚やライフプランなど様々な要素が絡み合ってくるので、個々人によって異なってくるのではないでしょうか。
とはいえ、やることは変わらない
話を戻します。
上述のように普段株式投資をしていない周囲の人たちが株式投資を始めたからと言って、やることは変わりません。なぜなら、必ず近々暴落があるとは限らないですし、今後も持続的にじり高になる可能性もあります。
結局いつ暴落するのかというのは神のみぞ知るところなので、引き続き給与収入から倹約を通じて最大限株式買付に回すということです。
唯一やるかもしれないのは、日本株の利益確定を一部実施することぐらいでしょうか。主力の桧家ホールディングスは既に2倍以上に上昇していますが、バリュエーション的にはPER9倍台と不動産関連銘柄としては普通であり、特段売る水準にはありません。
とはいえ、PERがいくらであろうが暴落する時はするんでしょうがw
別名義の優待株中心の口座の中から徐々に売却を進めています。米国・豪州・英国・ベトナム・中国(香港)株については、何もいじりません。
明日は給料日。収入の8割をせっせと株式買付にまわす単純な作業。そうして配当収入の綺麗な右肩上がりのグラフが描かれていく。いかに若年期に投下資本を蓄積できるか、もうそれに尽きるんやで。
— 穂高 唯希|Yuiki Hotaka (@FREETONSHA) May 24, 2017
サラリーマンを続けている限り、結局この基本方針を引き続き堅持するということになります。今月もしっかり手取りの8割を株式買付にまわしていきます。
市場環境がどうなろうが、毎月買い増しを実施できるというキャッシュクッションを設けることは、個人的にセミリタイア後の必須条件になってきます。その為には、(配当収入ー生活費)=黒字という式の成立が必要になってきます。
カオスを見極める者だけが、お金持ちになる - ジョージ・ソロス
Best wishes to everyone!
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暴落の予兆があっても、相場を動かすのは人間心理です。行くところまで行くのがいつなのか、それは誰にもわかりません。いずれAI(人工知能)がディープラーニングにより予測できるようになるのか見ものです。
ポートフォリオを個別株でなく、ETF主体とするのも一案です。手間暇もかかりませんし銘柄分散も図ることができ、米国なら信託報酬もかなり安いので、オススメです。
暴落が起きようがなんだろうが、自分の生活費が最低いくらで生活可能なのかを把握しておくことは大事です。それが低ければ低い程、「なんや、意外にお金っていらんやん」ってなります。
米国経済の強さを人口・軍事・金融の3方面からまとめたものです。