Longman英英辞典は平易な英文で英単語を説明する優れたツール
仕事でも海外旅行でも、はたまた英語圏のワイフとの生活でも、わからない英単語というのは必ず出てくると思います。
そんな時、私がオススメするのは、必ず「Longman Dictionary of Contemporary English Online」という英英辞典のオンラインサイトを利用して、新出英単語を調べるという方法です。もちろんスマホでも使えます。
英英辞典で英単語を理解しよう、という人もいるかと思いますが、いざやってみると、英英辞典の種類によっては、結構ムズめの英単語で説明されてるんですよね。
上級者であればそれでも問題ないと思いますが、それより大事なのは、人に説明できるような平易な英文で英単語を説明できるように自分もなっておく、これが非常に大事だと思っています。
英語はネイティブより非ネイティブの方が多いぐらいですから、難しい英単語で色々説明されたところで、相手もわからず、その後平易な英文で説明し直すこともできなければ意思疎通を図れず、意味を成しづらい。
英語というのは突き詰めればやはり意思疎通の有効な手段ですから、意思疎通できて初めて意味を成すというものでしょう。
よって、ムズイ英単語で英語を解説する英英辞典だと、そもそも自分が理解しづらいという問題が生じるだけでなく、理解したとしても非ネイティブには伝わりづらい英語で自分に英文が蓄積される可能性も孕んでいるということ。それよりも平易な単語で自分の意志を伝えることが出来る方が、有用性の高い英語になります。
なので、このロングマンの英英辞典に日ごろから接していれば、自ずと平易な英単語でのフレーズによる意思疎通というのがしやすくなっていきます。
もちろん、わからない英単語をこの英英辞典で調べるわけですから、レベルの高い英単語も合わせて習得が進むことは言うに及びません。
私が思うに、語学習得は、いかに母国語である日本語を思考プロセスから排除するか、もうここに尽きると思っています。
留学時代は、とにかく日本語を物理的にも思考的にも排除することを心がけました。
英英辞典をひたすら音読する北京大学の学生
ちなみに、私が北京大学で留学していた時、それはもう大きな衝撃を受けたものです。
なぜなら毎朝北京大学に行くと、広いキャンパス内には未名湖(WeiMingHu)という湖があるんですが、そのほとりで多くの学生たちが、それも早朝から大声で念仏みたいなのを唱えてるんですね。
それも1人や2人ではなく30人ぐらいいました。
なんだろうと思って近づいていくと、みんな英英辞典をひたすら音読してたんです。もう辞書なんてボロボロ。
対して日本の大学と比べてみて、ああ、これは日本大丈夫なんかな・・・とあくまで象徴的に感じたのを鮮明に覚えています。
もちろん語学だけで測るつもりは決してありませんが、北京大学ではトリリンガル以上が当たり前だったんですね。母国語の中国語に加えて、英語はもちろんのこと、それプラス日本語だったりスペイン語だったりフランス語だったり。
これはもう外の世界への意識づけが日本とは全く異なるのだと感じました。私が留学していたのはもう8年前ですから、今やこの傾向は更に加速度を増しているはずです。
中国というのは変化が非常に速い。Mobike等の貸自転車サービスや電子決済など日本より遥かに先を進んでいるのは当然ながら論を待ちません。
しかしそれにしても、現実はしっかり見ないといけない。狭い世界に閉じこもっていては、外界の現実が見えにくくなっていくのです。
就職偏差値ランキングに踊らされてはいけない
たとえ就職偏差値ランキングが高かろうが、多様な価値観の受容度合いはSランクやAランクどころではないということもありますので、就活生のみなさまは給与の高さやブランドに釣られるのは不味と思うのです。
日本の新陳代謝を若い力で良くするどころか、旧来の価値観を滞留させることに貢献するだけになりかねない。
しかし一方で、資産の蓄積、ほかならぬ人的資本によるところであったことも事実です。脱・組織という強い願望、エネルギーを惜しみなく節制と蓄財、そして投資などに回すことに繋がったという面も。
人生万事塞翁が馬、ということなのでしょうか。示唆深いと言えば示唆深いことだと思っています。
とはいえ就活生や大学生の皆様は、ゆめゆめブランドや就職偏差値ランキングなど、本質的でないものに踊らされること勿れと祈念して結ばせて頂きます。
Best wishes to everyone!