トランプショックから得られる教訓
日経平均株価はトランプ関税発表前の水準を回復しました。また反落する可能性もありますが、今回の下落は「いったんの収束を見た」と言えようかと思います。
今回の下落局面では、既報のとおり、下げたときに買い、上げたときに売りました。
底値で買えたものが400万円分残してあり、その含み益とすでに利確した確定利益を合計すると、およそ150万円程度かと思います。
皮算用ですが、仮に現金余力を現物の10%残しておき、底値で買う金額を控えめに見積もって800万円ならば、利益は300万円程度になっていたことになります。
単に利益額の勘定だけでなく、メンタル面でも好影響でしょう。そんなことを思いました。
値が上がるほど市場が恐怖を抱いている指標となる「VIX(恐怖指数)」を眺めると、40を超えることが過去5年でおよそ5回あります。単純平均で年1回あることになります。
もちろん、日本株は2023年あたりから急上昇しているので、現金を残さずフルポジションのほうが結果的にはよくなるはずです(つまり、この時期は現金余力を残さず株で持っているほうがよかった)。
今回得られる教訓としては、個人的には以下のように表現できると思います。
- 現金を少し余力として残しておく(例:現物株の5~10%)
突飛な結論ではありませんが、これはコロナショックでも感じたことです。暴落が起きると、毎々似たような心持ちになるということですね(笑)
上昇相場では気が大きくなり、SNSでは「フルポジが正義」といった言説が支配的になります。上昇相場にかぎればその通りです。
私が見聞してきたかぎり、古参のバリュー投資家はふだん売買をしていません。先日のような暴落局面、つまり
- 4月3日(木)
- 4月4日(金)
- 4月7日(月)※当面の底値
で買っています。私も今回は似たような行動となりました。
いわば、「中途半端な値段では買わない」とも言えるでしょう。
まとめ
- 現金を少し余力として残しておく(例:現物株の5~10%)
- VIXを参考に、中途半端な値段では買わない
拙著『本気でFIREをめざす人のための資産形成入門』でも触れたVIX指数は今も変わらず参考にできます。
著書では20や30が押し目買いの目安になっていたことを述べました。今回のような暴落では、40以上の値が目安になってきます。60を超えてくることもあるため、30超えあたりから徐々に買っていくという手法もひとつですね。
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