【XOM】エクソン・モービルに見いだせる、個別株投資3つのポイント
コロナショック後の株価低迷ぶりから、足を引っ張るどころか頭までもげてしまうのではと思わせたエクソンモービル。
しかしその1年後にはS&P500のなかでも随一のパフォーマンスを見せたのがエクソンモービルです。
振り返れば、エクソンモービルの株価下落に注目度が高まったかに思えたそのとき、往々にしてこういう時が当面の底になったりするものですね。ABBVなどでも同様でした。
折しも、以下の時点が大底となりました。
3つの教訓を見いだせる
ここで教訓を3つ見いだせると思います。
- 資金管理・分散、やはり必須
- その銘柄を信じきれるか、保有比率なりのリスクを許容できるか
- 注目度が高まった時が、往々にして潮流変化のサイン
① 資金管理・分散、やはり必須
これは高配当株にかぎりませんが、個別株でも言えるのは、一時的な下押し局面で拾えると、キャピタル+配当という、心地よい状態が実現できます(個別株は投資に時間を割ける、または逆張り好き等でないかぎり、一般的なお話としてはETFや投信で十分ではあります)。
下押し局面で買うには、その銘柄の保有比率が大きすぎないことが必要と思います。つまり分散が必要。なぜなら、既に保有比率が大きすぎると、買い増しをためらう精神的阻害要因になりえるからです。
そして、下押し局面で買うにはやはり現金余力・その他リバランスできる資産(例:債券、MMFなど)が必要になってきます。
つまり、現金比率を適切に保っておくなど適切な資金管理ができていないと、こういった場合の下押し局面で買う資金が不足してしまいます。
② その銘柄を信じきれるか、保有比率なりのリスクを許容できるか
そもそも個別株をやる以上は、「以下①または②の確度を自分の中で持てる銘柄」に投資することが必要と思います。
- 長期的に信じられる銘柄
- リスク資産の〇%(たとえば私は本ケースであれば、3%)以下を割く程度なら、リスクを許容できるであろう銘柄
これらのどちらかは満たしていないと、そもそも下押し局面で買い増しする行動はできないですよね。なぜなら、「買い増しによって、損失が生じるかも」という不安が、買い増しという行動を阻害するからです。
逆に言うと、そこまで銘柄に対する判断や投じる時間がなければ、個別株に投資せずともETF・投資信託の方が一般的には取り組みやすいということにはなりますね。
③ 注目度の高まりは潮流変化のサインになることも
特定の銘柄に対して注目度が高まるということは、それだけ顕著な変化が生じたことを示唆します。
多くの人が言及しているほど、その変化は顕著または「行き過ぎ」であることを示唆します。相場は往々にして「行き過ぎ」るものですね。
そういう時こそ、天井や大底であることが往々にしてあるのが株式市場です。もちろんそうならない場面もありますが、注目していてもよい事象です。
まとめ
以下再掲しておきます。
- 資金管理・分散、やはり必須
- その銘柄を信じきれるか、保有比率なりのリスクを許容できるか
- 注目度の高まりは、潮流変化のサインとなることも
暴落・調整局面で、事前に定めた投資行動や買い増しをするには、冷静であることは必須ですね。精神的に落ち着いていないと、適切な投資行動には繋がりません。
そのためには、上記①・②の要素を自身でチェックしておくことが肝要ですね。
そして、普段から(相場の調子がよい時から)、調整局面の投資行動を考えるなり、自分にとって(特に相場の調子がよくない時でも)心地よいと思えるポートフォリオ構築を心掛けるなりすることが、納得いく投資行動に繋がるのではないでしょうか。
ご参考になりましたら幸いです。
Best wishes to everyone.
調整局面がいつ訪れるのかは、予察できません。ですが、投資行動を事前に練っておくことはできますね。
こういう時にこそ往々にして趨勢が変化するのが、株式市場ですね。
集中投資は、精神的配慮の観点から弊ブログでは基本的にはあまりおすすめしていません。