映画『リアル・ペイン〜心の旅〜』 人間模様の機微を感じられる印象深い作品
北海道は新千歳空港へ行く機内で観ました。
本作は、従兄弟のデヴィッドとベンジーが数年ぶりに再会、亡くなった最愛の祖母を偲ぶため、彼女の故郷ポーランドを旅する姿を描いたロードムービー。
ツアー旅行に参加し、目的地であるマイダネク(ナチス・ドイツが設置した強制収容所)へ向かう道中、それぞれの人生の葛藤と向き合っていく2人の姿を、ユーモアを交えながら丁寧に描き出す。
旅先で気づく、人の笑顔の裏側にある“リアル・ペイン (本当の痛み)” とは…?誰もが心揺さぶられる新たなロードムービーの傑作。
本作は、主に人間模様の機微が描かれていると感じました。

出所:Disney
「いっしょにいると、その奔放さに対して時に苛立ちを覚えるけれども、その自由さに憧れうらやましくも感じる」
かような人はこの世に存在しますよね。「無邪気」とも言い換えられると思います。
そういう人ほど、人を魅了することもあるのでしょう。
あれこれ考え、配慮をし、理性的でいること。これらはたしかに人間には必要な一面だとは思います。
しかし一方で何も考えずに直感で素直に行動する人は、なかなかそのようには行動できない人からは素敵に映ったりしますね。
他方、本人は本人で精神的にしんどい時期があったりもする。そんなふうに外面がどう見えても、内実が果たしてどうなのかはなかなかわからないものですね。
あまりに破天荒で笑える情景もあり、なかなか印象に残る映画でした。
印象的なセリフ
ほか印象に残ったセリフは、以下です。
A「去年娘が大金持ちと結婚したの。もう知的な会話ができなくって」
B「カネは退屈な連中のヘロインだから」
カネは退屈な連中のヘロインというのは、なかなか正鵠を射る表現かと思いました。
なにかに没頭していると、お金は二の次になることはままありますよね。結果として付随するというか。
私も最近短中期取引をやっているのは、単純におもしろいというか。これについて話し出すと1記事できあがるので、後日の別記事にゆずりたいと思います。
もう一回みてもいいな、と思える作品でした。
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