映画『もしも徳川家康が総理大臣になったら』 国家論と#シンFIRE論の融合
正直、こういう仮想世界を現代に当てはめた映画は玉石混交になりがちといいますか、内容と話の展開が突飛になる作品もあるように思うのですが、見てよかった、素敵なおもしろい映画でした。キャストも豪華ですね。
かなりニヤニヤできる笑いが随所にあり、しかしそれだけではなくきちんと硬派な現代日本ならではの諸問題のあぶりだしや、その背景となるものが描かれていたと思います。
そしてその指摘は共感するものでした。おそらく筆者の伝えたいことと、私が書籍で伝えたくて書いてきたことは、重なる部分があるのではと勝手ながら想像します。
単なる笑いだけ、エンタメ性だけの作品もそれはそれでふりきっていればおもしろいと思います。
しかしやはり社会分析や社会における課題点、国民一人ひとりが主体的に考えたほうがよいことなどを克明に記し、読者や聴衆に自分ごととして投げかける要素もあるのがいいなと思います。今の日本を憂う人にとっても響くものがあるかと思います。
つまりはまさに拙著『#シンFIRE論』に通じるものを多々感じたわけです。本書は繰り返しながら単にFIREやお金だけでなく、主体性、社会と個人との関係、個人の幸福と社会、ひいてはまつりごとーー。
『#シンFIRE論』はそうした領域にも踏み込んで敷衍し、読者に「どうですか、どう思いますか、こんな観点もあります。今後どうしていきたい(生きたい)ですか」と投げかけるメッセージも込めた本になっています。
最終的に拙著のはなしになりますが、この映画を見ても、そして関係者と最近話しても、読者の声をいただいても、手前味噌ながら『#シンFIRE論』はいろんな意味でよい本に仕上がったなとあらためて自分で思いました。
Amazonと楽天で在庫が入ってもすぐ在庫切れとなる状態が続いていますが、ぜひ電子書籍やその他方法でご一読いただき、なにかを考えるきっかけとなっていただければ幸いです。
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