株式市場で利益を積み上げるために、私がやってきたこと
14歳から為替、22歳から株式投資、金融市場に足掛け20年かかわってきました。
株式投資を継続するうちに、累積利益はそれなりの額になり、多少の寄付をできる程度にはなりました。
このように、たとえ投資の天才でなくとも、株式投資は「継続さえできれば勝てる確度の高い投資対象」かと思います。
そして、株式投資を継続するためには、退場せず生き残ることが先決。
まずは生き残れ、儲けるのはそれからだ
ジョージ・ソロス
では生き残るためには何が必要でしょうか。以下3つが思いあたります。
- 流行りのものに飛びつかない
- 気が急くような投資をしない
- 利益は我慢料と割り切る
いろんな失敗を経て、こう思うようになったという感じです。
① 流行りのものに飛びつかない
- 話題の成長株
- 話題の仮想通貨
こういったものは投資対象から外してきました。
話題の投資対象は、うまく波に乗れれば一攫千金。しかし話題になるということは、往々にしてすでに上昇してきた証左。上昇してきたからこそ話題になる。
2000年代のITバブルがそうであったように、話題性は人々を夢見がちにし、期待値を高めるので、往々にして実態より高値で取引されます。
「人の行く裏に道あり、花の山」という格言があるように、実態より安い値付けや値下がりが大きいものこそ、価格の上昇余地が大きいことがあります。
ただし、バリュートラップといって、割安に放置された株はそのまま放置され続ける可能性もあるので我慢が必要なんですよね。下段③につながります。
② 気が急くような投資をしない
FIREをめざすにあたって、期待した運用利回りは5%程度でした。
穂高 唯希
こんな感じの意識で、入金力の最大化と毎月株を買い続けることに集中していました。
「自分でコントロールできない株価」より、「自分でコントロールできる入金力」にこだわりました。
こうして、自分にできることに集中すると、気持ちが急かないのです。
人間は目先の利益をはやくほしがる心理傾向があります。その心理にそのまま従ってしまうと、レバレッジをかけて短期で大きく儲ける行動などに走りやすくなります。
そうして自分に見合わないリスクをとると、値動きが気になったり、気持ちが急いてきます。気が急くような投資スタイルは、短期的にうまくいっても、たいていあとで失敗してチャラになるんですよね(私だけ?)。
信用取引やレバレッジ型は、うまく行けば大きな利益を得られますが、メンタル管理も必要。上級者向きの面があります。
とくに昨今はSNSで、利益報告が相次ぎます。なかにはレバレッジ型の商品で爆益報告もあります。
FXもそうですが、爆益をあげた人の背後に屍あり。成功者は成果を高らかに宣言しますが、失敗者の多くは無言で市場から去るので表に出てきません。
したがって、成功者だけにスポットライトが当たりがちです。とある投資対象で爆益をあげた人が存在するからといって、成功確率が高いとはかぎらないことに留意が必要かと思います。
③ 「株の利益は我慢料」と割り切る
株をやっていて思うのは、我慢との戦いです。
たとえば、自分が投資している銘柄が市場平均を大きく下回っているとき、
と思いがちです。私もそういう心理がはたらきがちです。
しかし、それでも我慢して持ち続けることで、少なからず利益になったケースが複数あります(我慢して持ち続けられず、大きな利益を逃したこともあります)。
2023年に日本株で大きな利益を上げた人は、米国株全盛の昨今でも、我慢して日本株を持ち続けた人たちでもあります。
ではどうしたら我慢できるのか。「投資対象に対する理解を深める」に尽きると思います。
投資対象を主体的に知って、自分なりの考えとシナリオを持つからこそ、「この銘柄は割安だ」「この投資信託は、世界経済の拡大に賭けることだから、中長期で見よう」といった判断をもって我慢できます。
逆に言うと、そのシナリオに反することが起きたときは、潔く売ることも時には必要かもしれません。
まとめ
- 流行りの銘柄に飛びつかない
- 気が急くような投資はしない
- 利益は我慢料と割り切る
孔子『論語』に次のような句があります(出所は下段リンク先)。
子夏爲莒父宰、問政。子曰、無欲速。無見小利。欲速、則不達。見小利、則大事不成。
はやく成果をあげようと思ってはいけない。
目先の小さな利益にとらわれてはいけない。
成果をあせれば成功しないし、
目先の小さな利益を追えば、大事は成し遂げられない
リンク
つまり、急いては事を仕損じる。これは株式投資にも大いに通ずると思います。
目先の小さな利益で細かく確定すると、税金が都度発生し、リターンは落ちます。
しかし、長期で持って株価が成長すれば、相対的に複利が効いてきますね。
来年は新NISAの開始、新紙幣への転換など、大きな変化もあります。荒波のなかでも利益を積み重ねたいところですね。
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