増配率の高い銘柄紹介:Deere & Company【DE】
Deere & Company(ディア―)は、世界最大の農業機械メーカーで、日本でも長野県・野辺山高原で「John Deere」という看板を見かけます。
トラクターやコンバイン、草刈り機など、農業機械を製造しています。近年はハイテクを駆使して農業生産性を向上させていると言われます。新刊『#シンFIRE論』でも触れた銘柄の1つです。
近年、増配が加速
直近4四半期で3回も増配しています。増配率19%($1.05 → $1.25)。
利益>配当
無理に配当を出していないか確認してみましょう。
利益>配当となっています。
配当の源泉は利益なので、利益成長が大きければ配当も高い成長を望めます。
株価と小麦価格に連動性
いろいろ調べていると、株価と小麦価格(シカゴ先物)に一定の連動性を確認できます。
小麦が下がっても株価は小麦ほど下がらず、逆に小麦が上がると株価は小麦より上がる傾向。
「穀物価格(例:小麦)が上がれば、農家も潤い、主力の米国を中心に農機需要が拡大、値上げもしやすい」という構図が考えられます。同社は2022年に値上げしています。
農業補助に手厚い欧米
ちなみに、米国の農業は国による手厚い助成金があり、農家所得に占める助成金の割合は日本の約10%に対し、米国は40%、EU主要国は90%以上とされています(出所:生協の宅配「生活クラブ)。
日本の農業に対する助成金は諸外国に比べて極めて低いことになります。自給率の低い日本ですから、もっと国内農業に対して手厚く助成してもよいと思うんですけどね。
ビル・ゲイツ氏が大株主
ちなみに、ビル・ゲイツ氏は2022年9月、Deere社の株式を3,018,038株を買い増し、3,917,693株の大株主(株価370ドル前提で保有額:約14億ドル)です。
ゲイツ氏といえば、2021年1月に発表されたThe Land Reportの分析で、「アメリカに24万2000エーカー(約980平方km)の農地を所有しており、最大の民間農地所有者」とされており、食に大きな関心を寄せていることがうかがえます。
まとめ
- 配当:近年増配ペースが加速
- 利益:配当を大きく上回る
- 株価:穀物価格と連動性あり
- ビル・ゲイツ氏が大株主に
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