情報は海外メディアからも得るべき理由と、私が毎日見ているメディア
理由は、国内メディアだけでは偏りがちで、海外の状況や観点も知ったほうが視野が広がり、国内外を比較しやすいからです。海外生活を経てそう感じました。
また、自分なりに未来を展望するためにも、広い視野で現状と歴史(時系列)を深く知ることが第一歩です。
たとえば、下図は「10万人あたりの新規感染者数(Covid-19)」を日米英の3か国で比較したものです。こういう情報は、国内メディアで主だって報道されないことがあります。
英国は2022年2月にコロナ規制を全廃、米国は3月にマスク着用義務を撤廃しました。対照的に日本はマスク大国でした。夏場以降、むしろ日本の感染者数がその英米より多い結果です。
英国はもはや新規感染者の全数把握をやめています。ロンドン駐在の友人は「もうだれもコロナのことは気にしていない」と昨夏はなしていました。
特に日本は、テレビで選べる既存チャンネルが国内の数局しかありません。海外から帰ってきて常々思ったことは、海外の一部地域のように既存チャンネルにCNN、BBC、CCTVなど海外ニュース番組を加えるだけで、テレビ好きの日本人は言語能力と情報収集の選択肢が大きく変わると思うんですけどね。私ならそうします。
現状を嘆いても仕方ないので、ネットで見れる有力な海外メディアを紹介します。
私が見ている海外メディア(日本語OK)
私が最近チェックしている海外メディアは、たとえば以下です。
どちらも日本語で読めます。英語は理解に時間がかかるので、一般的には現実的でないと思います。私も以前は中東の「アルジャジーラ」など見ましたが、やはり日本語が最も理解しやすい。
① Foreign Affairs Japan:国際政治・経済・情勢・地政学 など
米外交問題評議会(CFR)が発行する国際政治経済誌「Foreign Affairs」の日本語版サイトです。国際政治・経済・世界情勢に関する論文が読めます。
米外交問題評議会とは、1921年に設立され、外交問題・世界情勢を分析・研究する非営利組織であり、アメリカの対外政策決定に対して著しい影響力を持つとされています。実際読んでいると、対中政策や中国経済の脆弱な点などの政策提言があります。
もちろん、視点が米国(西側諸国)中心というバイアスに注意する必要があります。また、1カ月2,000円の課金が必要です。それを踏まえた上で、課金しています。
上図のように、欧州外交評議会、ロシアの調査報道ジャーナリスト、各国の大学教授、国際問題研究所などによる、台湾・ウクライナ・ロシア分析、歴史的経緯から経済に至るまでかなり横断的に論文を読めるので、価値ある課金だと感じています。
② MIT Technology Review:IT、エネルギー、生命科学 など
マサチューセッツ工科大学が創設したテクノロジー系雑誌です。
内容はAI、IT、エネルギー、生命科学系が多いです。最新の研究結果や検証などを知ることができます。いくつかの記事は無料で読めます。有料会員で閲覧制限なしです。私は有料会員です。
たとえば、費用とエネルギーを節約する画期的とされたLEDは光害という生態系におよぼす大きな問題を抱えていることなどが紹介されています。便利なものは、たいていなにかを失うんですよね。
元ゲーム廃人の私からすれば、以下の記事も興味深いです。「攻撃的なビデオゲームと若者の攻撃性の間に長期的な関連性があることを示すエビデンスがないことが分かった」など。
まとめ
できるだけ俯瞰的に情報を得ようと思うと、国内だけでは限界があります(本来、私の心情的には日本国内に課金して国内経済にお金を回したいのですが)。
そもそも情報は、流れてくるのをただ浴びていると精神的奴隷への第一歩です。あくまで主体的に取りに行きましょう。
私たちには知識欲があります。食欲によって「今日は何を食べようか」と主体的に考えるはずです。知識欲も同様に「どの情報を取りに行こうか」と主体的に考えることはむしろ自然なはずです。
与えられたものをただ消化するのではなく、取りに行きましょう。それがトンから人間に戻る瞬間でもあります。
なお、本記事で紹介した2つのサイトは、有料会員制のものを含みますが、本記事にアフィリエイト要素は一切ないことを申し添えます。
関連記事
主体性こそが人生のポイントだと、私は思います。