S&P500は印象的な動き、市場の織り込み方に変化

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S&P500は印象的な動き、市場の織り込み方に変化か

市場の風向きが変わってきたか」と今週感じた印象を、増幅させるような昨日の動きでした。

今回は「CPI上振れ → 株安」とはならなかった

市場オープン前にCPIが発表され、総合・コアともに市場予想を0.1%上回る強い結果。ただし時系列を追えばピークアウトしつつあります(6月 9.1% → 8.5% → 8.3% → 9月 8.2%)。

CPI発表時点で先物は2%を超えて下落。ここまでは以前と同様の市場の受け止め方です。つまり、以下の流れ。

  • CPI上振れ → 金融引き締め強まる → 金利上昇・株安

ところが市場が開いてほどなくS&P500は急速に下げ幅を縮め、+2.6%で引けました。今までと異なる印象の動きです。つまり市場の受け止め方、織り込み方に変化が感じられます。

今回は「金利の先高観 → 株安」とはならなかった

下図は、FedWatch(市場の利上げ予想)の昨日時点と本日時点を並べたものです。

日本時間10月13日時点

日本時間10月14日時点

2月1日のFOMCは昨日時点で「4.75%予想」が支配的でしたが、「5.0%予想」に上振れました。今までは、この変化は「金利の先高観 → 株安」の流れでした。ただし、今回は繰り返しながら市場はむしろ上昇しています。

まとめ

  • 今回は「CPI上振れ → 株安」とはならなかった
  • 今回は「金利の先高観 → 株安」とはならなかった

これをマーケットの混乱と見るのか、受け止め方に変化が生じたと見るのか。

マーケットの受け止め方や織り込み方に変化がみられだすと、トレンド変化に配慮する余地が生じます。今後も短期的には市場の一喜一憂は続くと予想されますが、上記の観点からは、あくまで中長期目線で個人的には拾っています。

市場はかなり先を織り込み、さらに精緻な予測は困難である以上、景気後退やインフレの明確な鈍化が実際に起こる前の時点である程度決め打ちして動くことは長期目線においてはひとつの戦略と思います。

ただし、今後の物価上昇率のピークアウトが覆される等の変化が起き、市場が素直に反応すれば、トレンド変化の前提は早々に崩れることになります。

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