長期つみたて投資を続け、客観視するための、3つのマインド
相場が荒れているときほど、自分の軸や方針・メンタルが試されることになりますね。
長期つみたて投資を続けるには、以下を明確に認識しておくと、自分の行動を客観視しやすいと思います。
- 長期つみたて投資とは、どういう行動なのか
- つみたて投資で、どういう状況で利益が出るのか
- つみたて投資をやめたくなる誘惑
① 「長期つみたて投資とは、どういう行動で」
② 「どういう状況で利益が出るのか」を認識する
長期つみたて投資をするということは、「対象が長期的には少なくとも以下のように推移することに賭ける」ことを意味します。
株価が上図のように推移した場合、1期~7期までつみたて投資による取得単価は86.3となり、「取得単価86.3<株価87」となり利益が生じます。
つまり、上図のような動きならば、投資開始時よりも投資終了時の株価が高くなくとも、つみたて続けていれば利益を得られます。
この事実を踏まえた上で、「自分が長期つみたて投資をしている対象は、今後このような推移を描けると信じられるのか」を自分のなかで明確に整理しておくと、自分の行動を客観視できることになるはずです。
③ 「つみたて投資をやめることは、どういうことか」を認識する
人間は利益よりも損失を過大に認識するので、以下2つの行動がみられます。
- 上昇局面で利益を確定したくなる
- 下落局面で損失拡大を避けたくなる
特に下落局面では、資金量が多いほど一時的にせよ含み損が多くなるため、以下の誘惑が生じます。
投資家
この行動はうまく行けば結果オーライですが、成功するかどうかは「タイミングを計れるかどうか」に帰着します。
つまり、つみたて投資をやめるということは、「タイミングを計って売買することに成功する自分」に賭けることを意味します。
タイミングを計るためには、豊富な相場経験・情報収集・メンタル管理などが求められます。「上記のことに時間と労力を割いてでも、つみたて投資より効率性の高い手法を自分が求めるのか」と自分に問うことで、自分の「長期つみたて投資」に対する考えをより明確に客観視できるはずです。
まとめ
まとめると、以下の通りです。
「自分が長期つみたて投資をしている対象は、少なくとも上のように推移すると信じられるのか」を自分のなかで明確に問う
- つみたて投資をやめるということは「タイミングを計って売買することに成功する自分」に賭けること。
タイミングを計るために最低限必要な「豊富な相場経験・情報収集・メンタル管理」などに時間と労力を割いてでも、つみたて投資より効率性の高い手法を自分が求めるのか」と自分に問う
これらの問いが、つみたて投資を続ける上で、より俯瞰的に自分を見ることになるのではないかと思います。
客観視すると、自分の行動をより冷静に見られます。そのためには、根源的な問いを自分にあたえて考えることです。ご参考になれば幸いです。
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