君子、2022年は米国株に近寄らず
株式市場というものは変数が非常に多いので、予想やシナリオを描くということはやや控えるようにしてきました。
ただし、2022年はマクロ的に懸念材料が多いというか重いと感じています。たびたび述べてきた通りです。
ゆえに私自身もリスク資産を圧縮したことを公開し、そして昨年半ばあたりから米国株を盲信しないよう、中立的であるよう、リスク点検と管理をするよう、リスクを取りすぎないよう、とみに言ってきたつもりです。
「未曾有の壮大な金融実験」と今まで表現してきたこの貨幣増発の終局というのは、歴史と同じ道をたどるとすれば、これはやはり懸念が生じる結果を迎えます。そのテールリスクがいつ顕在化するのかは不明ながら、過度な楽観は控えた方がよいと、繰り返しながら私は思います。
ましてや日本の米国株投資家は為替リスクを負って投資しています。今は円安ながら、リスクオフで従来的に円買いが起これば株安・円高でダブルで来ます。
今年は用心深くしてよいと思います。ましてやこれだけ米国株がブームになっている状況です。
人々を熱狂させるには必ず背景があり、往々にしてconsequenceも付随します。
過去は示唆を与えても、未来を規定してはくれません。
過去の良好なパフォーマンスに依拠せず、常に疑いの目を持ちつつ、自分で考えるということですね。状況が変われば対応も変わってくるでしょう。
いずれにしても、ともに俯瞰的に市場を眺めていきたいですね。
関連記事