証券口座を分散させるメリット・デメリット【株式投資】
株式投資をする際、とりあえず証券口座は複数あった方がよいと思う方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、「銘柄も口座ごとにある程度保有すると、こんなことにもなります」ということで以下ご参考まで記しておきます。
米国株投資をする際、主に以下の証券口座が候補になりますね。
- SBI証券
- 楽天証券
- マネックス証券
私はこれらに加え、「auカブコム証券」殿にも口座があります。
本記事において、ニューズピック経由で三菱系CEOから三菱サラリーマンへコメント頂くという事案発生。こちらこそ平素より大変お世話になっております。ただ正直他社より売買手数料が高いので検討頂けますと幸いです。(ジャンピング土下座) https://t.co/NnjHb2ntGM pic.twitter.com/QSyPBSxAvm
— 穂高 唯希|Yuiki Hotaka (@FREETONSHA) July 2, 2019
さて、このように証券口座が複数ある状況下、最近デメリットが顕在化したので、実際に感じたメリット・デメリットを記し、ご参考に供します。
証券口座を複数持つメリット
- 取扱い銘柄が各社で異なるので、投資先の選択肢が増える
- 各社固有の付帯サービス(日経電子版など)の利用幅が広がる
- 個社事情によるリスク分散になる
メリット① 投資先の選択肢が増える
たとえば、米国高配当株【ARCC】はSBI証券・マネックス証券で取扱っておらず、楽天証券では取り扱っています。
このように、取扱い銘柄が各社で異なるので、証券口座が複数あれば、単純に選択肢が増えます。
メリット② 付帯サービス(日経電子版など)の利用幅が広がる
たとえば、楽天証券では日経電子版を無料で閲覧できます。
このように、証券口座が分散されていれば、各社固有の付帯サービスを利用できる幅は広がります。
メリット③ 個社事情によるリスク分散になる
たとえば、マネックス証券は【ARCC】を2020年11月13日まで買付可能でしたが、以降は新規購入停止となりました。
ただし、2021年1月15日現在では、楽天証券では新規購入可能です。このように、突発的なリスクにも分散できることにはなります。
証券口座を複数持つデメリット
- 収益・配当の集計など手間がかかる(煩雑~!)
デメリット: 収益・配当の集計など手間がかかる
私は最近、この「煩雑~!」というデメリットをひしひしと感じており、集約を図っています。笑
たとえば、歴年の収益を最近集計していたのですが、
- A口座(特定・一般・NISA)
- B口座(特定・一般)
- C口座(特定・NISA)
といった具合に、計7種類に株式を保有。各口座を集計してると時間が過ぎていきます。笑
人生における有限の時間は最も貴重なリソースの1つなので、これは好ましくないと思いました。
ただし、この判断は資産形成のステージにもよると思います。資産形成に全集中したいステージであれば、こういった煩雑さは特に感じないはずです。私もそうでした。その集計自体が楽しい時間でもありますね。
一方で、既に資産形成上の目的を達成している場合、煩雑さはデメリットとして顕在化しがちです。
証券口座を集約するとして、証券会社が倒産したら株はどうなる?
はい、ここで気になるのが、証券口座を集約した場合、「証券会社が倒産したら保有株はどうなるのか」という点だと思います。
以下の通り、各社、分別管理によって確実に返還すると記されてはいます。
証券会社は、お客様からお預かりした有価証券や預かり金については「顧客資産」として、証券会社自身の資産と区別して保管することが法令で義務づけられています(これを「顧客資産の分別管理」といいます)。
お取引証券会社が分別管理をしっかりおこなっていれば、万一破綻した際でも、お客様の有価証券や金銭はお客様へ確実に返還されます。
楽天証券では、従前より法令に従い、お客様の大切な資産を安全確実に保管・管理しております。
(楽天証券HPより)
お客さまにお預けいただいておりますご資産(有価証券やお金)は、当社が保有する資産(有価証券やお金)と、金融商品取引法に基づき、明確に分けて管理しております(分別管理)。 したがって、万が一、当社が破綻したとしましても、お客さまからお預りしているご資産は確実に返還されます。(SBI証券HPより)
どのように分別保管されているかといえば、たとえば国内株式については、証券保管振替機構(通称:ほふり)によって、株主名簿の管理などが行われ、証券会社が破たんしたとしても、株券の移管手続きをするだけでよいとされています。
また、外国株についても、「顧客持分を管理の上、国内外の保管機関で混蔵保管。帳簿によって直ちに判別できるよう管理している」(楽天証券)との記載があります。
まとめ
以下を再掲します。
「既に資産形成上の目的を達成している場合、煩雑さはデメリットとして顕在化しがちです。」
あくまで価値観次第ですけれども、何気にここがポイントだと、私は思います。
結局は、お金よりも人生の有限の時間の方が大事だという自然なる帰結。お金を持つほど、人はそう思う傾向にあるのではないでしょうか。
こういった将来も見据えて、資産運用・証券口座の管理に取り組まれるのも1つだと思います。
ご参考になりましたら幸いです。
Best wishes to everyone!
SBI証券は、ETFの自動つみたてが可能です。大きな特長の1つですね。
当時は、マネックス証券・楽天証券がARCCを取り扱っていました。現在は楽天証券のみ取り扱っています。
証券会社については、為替・取扱い銘柄・特徴などを含め、拙著に網羅的に記しています。