米国株は過去に25年間低迷していた時期あり
何事もバランスが肝要と思います。
調子のよい対象は、ついつい入れ込んでしまうものです。
しかし、そういう時こそ冷静になっておきたいところですね。往々にして、「あのときは冷静でなかった」とあとで気づくことが世の常かもしれませんが。
過去における米国株の低迷期間と時期
現時点で、長期的に成長してきた米国株ですが、常に順風だったわけではありません。
下図はS&P500とダウ平均株価の長期チャートです。どちらも動きは似ています。
両方の図を見てわかる通り、長期的には右肩上がりを描いています。ただし、その途上で長期低迷の時期もあります。
時期 | 低迷期間 |
---|---|
1900年代~1920年代 | 19年 |
1920年代~1950年代 | 25年 |
1960年代~1980年代 | 16年 |
2000年代~2010年代 | 6年 |
好調な投資対象には、つい多くの資金を入れたくなるものです。1日でも早く「資産所得>生活費」の状態を達成したい等の理由であれば、資産形成の切迫性が高いため、多くの資金を入れることも納得できます。
ただ、焦り自体は禁物です。そういった資産形成の切迫性が高い状態で、多くの資金を入れる状態であっても、「上表のような低迷期間がある」ということは認識しておきたいですね。自分のメンタルを客観視しやすいですし、調整局面を迎える心の準備がしやすいです。
いずれにしても、ご自身がやっている投資行動を客観視することが大切ですね。
- どれだけのリスクを取っていて、
- 現金比率がいくらで、
- 過去の下落率や低迷期間を承知の上でやっているのか、
- どの程度の期間・下落率であれば許容できるのか、
こういったことを定期的に点検しておくことが肝要と思います。平時では役に立たずとも、調整局面でその効果が発揮されます。
なので、平時からやっておくとよいですね。米国株を盲信せず、中立的にとらえておくことが資産形成を継続する上でも大切だと思います。
Best wishes to everyone.
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資産形成も要点をおさえておけば、あとは副次的なものですね。
「資産形成に切迫性があるのか」は、手法に大きな影響を与えます。