アーリーリタイアをめざす場合、高値圏でも米国株を買い続けるか

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アーリーリタイアをめざす場合、高値圏と感じる局面でも米国株を買い続けるか

米国株は好調が続いています。

株式は、「安く買って高く売りたい」ものですよね。高く感じる時には心理的に買いにくいものですが、アーリーリタイアをめざしている場合はどうでしょうか。以下のケースを考えます。

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題名: ETFなどの購入ペースについて

メッセージ本文:
穂高さま

いつも楽しくブログを読ませて頂いています。投資に詳しくないのですが、ブログの内容がとても分かりやすくて、投資を身近に感じられます。

住環境も素晴らしいようで羨ましいですね。どこの県でしょうか?(笑)

『本気でFIREをめざす人のための資産形成入門』にも引き込まれました。年々負担が増してくる仕事、望まない転勤などのため、アーリーリタイアも本気で考えているところだったので、穂高さんの本に出会ったときは感動しました。

私は、保険商品や仕組預金などを勧められるまま購入してきたり、あるいは預金するだけだったので、非常に効率の悪い貯蓄をしてきてしまいました。幸い浪費癖は無かったので、ある程度の預金額にはなりました。

昨年末頃からVYMやVTIなどを月にそれぞれ15〜20万円、その他米国株(個別株)を15銘柄ほどで40〜50万円を、預金等から定期購入するようにしました。

ただ、最近の市場は高値圏が続いているという印象もあるので、購入額を少し抑えた方が良いのか?とも考えることがあります。

穂高さんが給与を株式購入に充てていた頃は、好不況に関わらず、毎月全力で投資資金を投入されていたでしょうか?

年に1000万円ほどの米国株・ETFの購入を5〜6年ほど続けたいと思っています。(可能なら7〜8年続けたいです。)

現在48歳で、賃貸住まいの独身ですが、50歳でのアーリーリタイアが出来たらいいなと考えています。

アドバイス頂けますと嬉しいです。よろしくお願いいたします。

誠にありがとうございます。

好不況にかかわらず、毎月全力で株式を買っていたか

私が給与で株式を全力でひたすら購入し続けていた頃は、奇しくも好況が続いていた時期でした。

補足:リセッション(不況)の判定時期

リセッションは、直近においても後から判定がなされています。

「はい、今日からリセッション入り」というよりも「種々の指標から、(たとえば)去年の〇月からリセッション入りしていた」といった形です。

上述「好況期が続いていた」というのも、厳密にはのちに判明したことです。

すでに2017年頃から「バブルだ」という声はありました。しかし、チャイナショックなどの短期的な調整局面を挟みながらも、結局米国株は上昇し続けました。

今、米国株がバブルなのかという議論にはあまり興味がない理由
不確実・不透明な事象に断言できる? 今の米国株がバブルかどうか、という議論についてはあまり興味がないというか、あまりそこに時間を割いても果...

この記事は、当時の「セミリタイアをめざす場合の資産形成において、高値圏と感じられる相場でどう動くか」がよく表れていると思います。

ポイント:資産形成における切迫性があるか

残り2年でのアーリーリタイアをめざしていらっしゃるということで、資産形成における切迫性はある程度おありと推察します。

であるならば、私ならば、資産形成における切迫性が高い場合(=本記事でいえば早くアーリーリタイアしたい)、今のように高値圏に感じられる相場であっても、その目標に向かって定期的に積み立てると思います。

ただし、そのリスクを十全に承知の上で、です。私が資産形成を全力でしていた時期は、そのリスクを承知で、そのリスク云々よりもなによりもとにかく切迫性(1日でも早く経済的自由を達成して生き方を変えたい意志)が圧倒的に勝っていました。

そういった場合であれば、高値圏に感じられる相場であっても全力で積み立てる意義は増すと思います。

逆に言えば、資産形成に切迫性がなければ、私なら過度にポジションをとる必要性は見いだせません。一定のポジションは市場に置きつつも現金はしっかり確保して、どちらに転んでもよいようにしておきます。

リターンを得るにはリスクを取る必要があります。切迫性、タイムリミット、リスク、リターン、これら要素から納得いく投資の塩梅を見つけ出すということですね。

ご参考になりましたら幸いです。

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公開日:2021年5月16日