ジュニアNISAでETFを買うと、外国税額控除分がもったいないか

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ジュニアNISAでETFを買うと、外国税額控除分がもったいないか

「ジュニアNISAでは、外国税額控除をするための所得がありません。そのため、ETFへの投資は外国税額控除分がもったいないようにも感じます」という方からのご質問です。

ご質問

題名: 【御礼】と【質問】ジュニアNISAで米国株式・ETFを購入することについて

メッセージ本文:
昨年はジュニアNISAの質問を記事にしていただき、ありがとうございました。

14歳から為替、22歳から株式。30歳FIREを目指してきましたが、遂に実現しました。
/21/junior-nisa-in-december/
ご回答に背中を押され、2020年の非課税枠を使い切りました。
今後の推移を見守っていきます。

ジュニアNISAでは、前回のご質問通り、米国・全世界投資信託の積み立てをしたいと考えています。

一方、SBI証券ですので、米国株式やETFを買い付けることが可能です。
円高局面でもありますので、VYM・SPYD・HDV・VIG・BND・AGG、冒険的にVONG…などを買い向かっても面白いかなと、ちょっと目移りしております。

ただしジュニアNISAの場合は「外国税額控除」をするための所得がありません。国内での税金は免れたとしても米国で10%課税されるため、非課税制度を使っているのに少しもったいないようにも感じます。

三菱サラリーマンさんは、ジュニアNISAで米国株式・ETFを買い向かうことについて、どう思われますでしょうか?少し曖昧な質問で恐縮ですが、外国税額控除に絡めてお答えいただけますと幸いです。

こちらこそありがとうございました。

今回のご質問につき、結論としては以下の通りです。

  • 外国税額控除10%については、よほどの資金枠がない限り、私はそこまで気にする必要はないと思います。ただ、これは個々人の感じ方で変わってきますね。後述します。
  • ちなみにETFを検討されている場合、【1655】【2558】といった東証上場S&P500連動ETFであれば、外国税額控除のデメリットを制度上回避できます。ただし、ご質問にあるVYMなどのETFとは異なり、これらはあくまでS&P500連動系です。

東証上場S&P500連動ETF

東証上場の【1665】【2558】という米国S&P500に連動するETFがあります。

iシェアーズ S&P500 MAXIS米国株式 S&P500
証券コード 1655 2558
設定日 2017年9月27日 2020年1月8日
純資産 185億円 49億円
運用会社 ブラックロック 三菱UFJ国際投信
信託報酬 0.165% 0.086%

※2020/12/30時点

これらは、高配当株ETFに比べて分配金は少ないですが、「円建て」「外国税額控除の手間が省ける」といった特徴があります。

外国税額控除分という数的デメリットを上回る目的・たのしさ等があるか

ジュニアNISAでは、上限額が年間80万円と限定的です。よって、外国税額控除10%のインパクトも相応です。

たとえば、5年間の累計投資額400万円で譲渡益が20%出たとして、外国税額控除に相当する額は「8万円」ですね。年間で1.6万円です。

この数的デメリットを上回るなにかを、ご自身が見いだせるかどうか」というのがポイントになってくると思います。

ジュニアNISAでETF投資をしたい理由があれば、数的デメリットは十分に凌駕可能

たとえば、

ジュニアNISAでETFをやりたい一例
  1. ご質問にある通り、VIG・VONGなどのETFで冒険したい
  2. 分配金を得て、子供にキャッシュフローの概念を実感させたい
  3. 分配金を得て、気前よく消費にまわしたい
  4. とりあえず興味あり、やってみたい

などのように、特定の目的があれば、十分に数的デメリットを上回るたのしさ・知見を享受できるものと思います。

経験・知見・教育・興味といったものは、数字で測れない無形資産です効率至上主義者でもないかぎりは、興味を持ったことはとりあえずやってみてもよいのでは、と私は思います。これはあくまで私の価値観ですが。

まとめ:数字は数字で大事だけど、、

数字は数字で大事です。ただし、それだけを追求してしまうと、広がりもおもしろさも薄れてしまうんですよね。

このあたりはバランスが本当に大事だと思います。いずれにしても価値観次第ですね。

数字を追求したい人もいれば、ほかの楽しみや経験に重きを置きたい人もいます。私はどちらかといえば後者でしょうか。(投資で得られるのは資産だけではありません。経験・知見・子女への教育・興味など多様です)

バランスを取る方法は、対極のどちらにも投資しておくことが一案です。

たとえば、

  • 投資信託 + ETF(今回のご質問は、こちらに該当)
  • 低配当株 + 高配当株
  • グロース株 + バリュー株
  • インデックス投資 + アクティブ投資

といった形ですね。

対極のどちらも知っておけば、よい塩梅も見つかりやすくなります。自分に合った投資対象・手法も見いだしやすくなるはずです。

ご参考になりましたら幸いです。

Best wishes to everyone!

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こちらが以前ご質問いただいたものですね。ありがとうございました。

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