投資手法の優劣を論じるのは、二句で片付いてしまいます。
投資手法には、色々ありますね。
- バリュー
- グロース
- モメンタム
- 高値ブレイク
- 順張り
- 逆張り
などなど、一方で投資対象も様々ですね。
- ハイテク
- インデックス
- 高配当
- 連続増配
- セクター別
- ETF
- 投資信託
- 個別株
など。
以下はいただいたご質問です。ややセンシティブかもしれませんが、単刀直入に書きます。
題名: 投資手法の優劣について
メッセージ本文:
穂高 唯希様
いつもブログで勉強させていただいております。
FIRE生活を満喫されているのだろうと想像しますが、そんな中でも本当に更新ありがたく。
さて、穂高さんならズバッと言っていただけるのではないかと思い、ご相談させていただきます。
某SNSを見ていますと、一部界隈では投資手法について「GAFAが優れている」「ハイテクが優れている」「インデックスが優れている」「連続増配株が優れている」「高配当株が優れている」など、色々な議論がされています。
私はそんなの抽出期間によるので、議論自体に意味がないという印象なのですが、穂高さんならどう思われますか?
センシティブ?な質問でしたら申し訳ありません。
もし気が向けば回答いただければうれしく存じます。宜しくお願い申し上げます。
P.S. ご著書、穂高さんらしさが随所に垣間見えとても興味深く読ませていただきました。2作目も楽しみにしております。
端的に言うと、この手の議論に大いなる意義を見いだすのは困難
ご質問ありがとうございます。
投資というのは、どうしても今現在目の前で起こっていることに注目することになりますから、近視眼的になりがちです。ただし、俯瞰的な視点も確実に必要と思います。
この手の議論については、以下2点がポイントと思います。
- 過去傾向からは、抽出期間による
- 将来は見通せない
ゆえに、投資手法として、「こういう手法もあるよね」「ああいうのもあるよね」という手段の1つとしてとらえるならば、適切かつ中立的だと私は思います。
ただし、優劣と言う話になると、そんなものは土台論じ切れないので、やや陳腐なトピックに思えてしまいます。結局、期間別・目的別によるからです。
ゆえに弊ブログでは、投資手法を優劣という観点からは論じていません。(短期的なリターン差異はあっても、そこに再現性はなし)
言える事は「過去の特定の期間においてこの投資対象のパフォーマンスが優れていた」と言うことが言えるだけで、今後どの投資対象のパフォーマンスが優れているかと言う点を将来的に精緻に論じることはできません。
たとえば、高配当株は指数に劣りやすいというのは、明らかな誤りです。確かに2019年頃から劣後する傾向がみられますが、歴史を紐解けば、その傾向が永続的でないことは明らかです。
たとえば、昨今はグロース株がバリュー株を圧倒しています。しかしこれは、永続的に続くかどうかというのは、また別のお話です。
そのあたりを冷静に見ていないと、「自分が最後のバスに乗っていた」となりかねないため、注意した方がよいと個人的に思います。
投資対象の優劣については、これ以上広げる材料がないので、以上となってしまいます。(そして、もちろん最適解の1つにインデックス投資が存在します)
ゆえに弊ブログでは、一貫して「投資手法は、各人の価値観・環境・精神性・資金力に合わせて取捨選択していくことが望ましい」というスタンスを採っています。
「〇〇の投資手法が優れている」という論調ではなく、弊ブログではあくまで「一案」とする形が多いのは、そのためです。
そして、「自分に合った手法」や「自分が資産運用に求めるものは何なのか」を追究する際に材料となるものを、提供していくというスタンスになります。
ご参考になりましたら幸いです。人生は短いので、生産的なことに注力したいところですね。
Best wishes to everyone!
昨今隆盛が顕著なグロース株ですが、バリュー株と優劣が循環してきたことも過去が示しています。
セクターも同様ですね。
色々なETFがあります。1つの解としては、各々つみたてて、客観視するというのもありますね。