貯蓄と投資の割合をどう考えるか、判断材料とは【給与の何割投資にまわす?】

自分にとっての適量を知るには、まず「色々な量をすくってみる」ことです。
「給与のうち、どれだけ貯蓄し、どれだけ投資に回すのか」
資産運用・株式投資において、この命題はまず悩むところかもしれません。
運用目的によって異なるので、まずは資産運用の目的を確認し、そこから心地よい塩梅を探るのがおすすめです。
以下はいただいたご質問です。
いつも楽しくブログ拝見させて頂いております。
私は現在28歳 会社員 年収約450万円です。
現在の貯蓄額は約150万程になります。
- 積立NISA SBIバンガードS&P500 月約3万3千円
- 投資信託 emaxis slim S&P500に月2万円
- 貯蓄 月3万円
を行なっており、手取りペースで年収の約3分の1を投資及び貯蓄にしています。
現在の年齢も含めリスク許容度も高いと思います。
積立NISA及び、投資信託も長期で続けていくつもりですが、インデックス投資以外にも興味があります。
ETF、個別株含め様々な選択肢が有りますがリスクの高いサテライト投資にも興味があります。
そこで質問です。
このまま貯蓄と投資を6・4くらいの割合で進めるべきか、投資の割合を増やすべきか、更に貯蓄の100万円程度を投資に運用すべきか非常に悩んでおります。
もちろん投資は自己責任とはわかっておりますが、まだ経験も浅く様々な情報で悩んでしまいます。
もし宜しければアドバイス頂ければと思います。宜しくお願い致します。
資産運用の目的を確認する
貯蓄・投資の割合を考えるにあたり、まず大きな要素となるのが、資産運用の目的と思います。
たとえば、以下の通りです。
- 早期セミリタイア・FIREなどを本気でめざす場合
→ 私なら可能な限り多くの額を投資へ - 特段の目的なく、単に資産を増やしたい
→ リスク許容度・資産運用の切迫度によって決める
目的①:早期セミリタイア・FIREなどを本気でめざす場合
資産運用として株式投資をするという行動を選択する以上、必然的に以下前提に賭けることになります。
それは、
- 「今後、投資対象が将来的に上昇する(または安定的にインカムを享受できる)」
と想定するということですね。
なぜなら、その前提に賭けないのであれば、株式投資が合理的な行動ではなくなってしまいます。
さて、上記前提である「今後、将来的に株価が上昇すると思しき投資対象」に賭けるということは、理論的には可能な限り多くの額を投資に逐次まわした方がよいことになります。
なぜなら、繰り返しながら上記青字の前提をもとにした行動であるからです。
実際に私が行ってきた投資手法も、可能な限り多くの額を市場に逐次投入することでした。
目的②:特段の目的なく、単に資産を増やしたい
以下再掲します。
- 早期セミリタイア・FIREなどを本気でめざす場合
→ 私なら可能な限り多くの額を投資へ - 特段の目的なく、単に資産を増やしたい
→ リスク許容度・資産運用の切迫度によって決める
特段の目的がなければ、リスク許容度・資産運用の切迫度によって変わってきます。
リスク許容度が高ければ、投資の割合を増やすことが一案です。そして、資産運用の切迫度、つまり「早く増やしたい気持ち」が強ければ強いほど、投資の割合を増やすことが一案です。
ただし、注意しなければならないのは、投資の割合を増やせば、市場変動というリスクにさらされる額が大きくなるので、やはりリスクが増えます。
この塩梅をどう取っていくか、ということに帰着します。
逆に資産運用の切迫度が高くなければ、現在のように「貯蓄:投資=6:4」であれば、比較的心穏やかに投資を続けていけるのではないかと思います。
投資において、精神性・心地よく続けていけるかは、重要であり配慮しておきたい部分です。
まとめ
以下再掲します。
- 早期セミリタイア・FIREなどを本気でめざす場合
→ 私なら可能な限り多くの額を投資へ - 特段の目的なく、単に資産を増やしたい
→ リスク許容度・資産運用の切迫度によって決める
インデックス投資を軸に、サテライト的にほかETF・個別株にもご興味ということで、一般的な定石に近い形と思います。
上で述べたような判断材料・要素をもとに、割合を決めていかれるとよいのではと思います。
とはいえ、上に記した内容でピンと来なければ、まずは実際に来月は貯蓄:投資=0:10、再来月に10:0など極端にしてみた後で調整するのも一案と思います。
まず極端なことを1か月だけやってみて、自分がどう感じるのかを探って、調整していくのです。
徐々に調整し、落ち着くところに落ち着く場所を探る形です。両端を知れば、よい塩梅が見つかります。
よかったら、ご参考にしてみてください。
Best wishes to everyone.
両端を知れば、心地よい塩梅は自ずと見つかります。これは支出の最適化でも同様です。以下の記事でご紹介しています。
「収入ー支出の最大化」が資産運用における本質的な要素になってきます。貯蓄について考える際にも肝となるものですね。