ストレスフリーなちょうど良い支出最適化を掴むためにはどうすれば良いか
三菱サラリーマンさんのブログから資産形成に関心が湧きました。いつも良質な情報をブログで発信して頂きありがとうございます。
投資元本形成のため、まずは節約をと考えていますが、うまく自制がいく月もあれば、なかなか節制できない月もあります。
過去のブログなども参照し、お金を使うところ使わないところの自分なりの基準を見つけていこうと考えていますが、自分にとってのちょうど良い塩梅に迷走してしまいます。
三菱サラリーマンさんはその塩梅をうまく掴んでらっしゃるイメージがありますが、そこまで試行錯誤などありましたか?良ければ参考までに教えて頂きたいです。
ご質問ありがとうございます。各人にとってちょうど良い塩梅の節約、もとい支出最適化を掴むには、「両端を体験してみる」ことをおすすめします。
- 我慢は、続きません。
- 楽しくないと、続きません。
- 楽しければ、楽ちんです。
私は自分のちょうど良い塩梅の支出水準がどのようなものなのか測るため、「両端」を体験するように意識しました。
たとえば、不動産
高い物件や安い宿泊施設などに住んでみるなり泊まってみるなりして、
- 自分にとってどこまで許容でき、
- どこまで許容できない、
- 何に価値をおいて、
- 何を重要視しないか、
を自分で探ってみる。
私は後述の通り、いくつか住んでみて探りました。
たとえば、食費
節約の程度をころころ変えてみて、どの程度の節約が心地よいのかを探る。例えば、
- 今月は2万円でやってみて、
- ストレスを感じれば3万円に増やしてみる、
といった形でトライアンドエラー(トライアルアンドエラー)を繰り返す。
繰り返しながら、我慢してまで人生の満足度を損なっては、本末転倒ですよね。
私の場合、FXで羽振りが良かった時期・お金の価値観が定まる以前の時期などは、レストランへ行けば必ず一番高いものを食べるような人でした。「フレンチのテリーヌが好き」などとのたまう学生でした。やや苦笑です。たとえば、関西の方はご存知、「風月」に行くと必ず最上位の「風月スペシャル」をオーダーといった具合です笑
しかしこれらは、振り返ると、「適度な塩梅を探るに寄与した経験」でした。
たとえば、衣服
1つの季節をユニクロや無印だけで過ごしてみるなどして、違和感あればやめればよいです。
私の場合、FXで羽振りが良かった時期は、
- ブランド物で身を固める
- 一時期、好きだった街は代官山
でした。これらも自身を知るに寄与しました。
たとえば、旅行
これも高級旅館と言われるところ、そしてビジネスホテルやめちゃくちゃ安い民宿など色々泊まってみると、見えてきます。
大学生の時、旅行でも客室に露天風呂が付く高い旅館にこだわっていくつも泊まった時期がありました。今はそんなこだわりがありません。
さて、対象がどのようなものであっても、一定の普遍性があるのは、以下手法です。
- 自分が思う”程度の両端”を経験した上で、適度な程度を探る
自制が効く月と効かない月と波があると仰っていますが、その波の高低幅の大きさにもよりますが、少しぐらい自制が効かない月があっても良いのではないでしょうか。
私も完璧を自分に求めがちですが、求めすぎると続きにくくなるのも事実です。
節約を徹底することはその目的によっては勿論良案になり得ますが、ストレスが溜まるほどやるのは自身に合ってないということなので考えものです。
そこで冒頭に述べたような両極端を体験してみましょう。
両端を知るにはどうすれば良いか。私の不動産の場合。
実際に私はその作業を行いました。
例えば私は関西出身で大阪に住んでいましたが、のちに関東・名古屋・英国・中国などにも期間の長短はあれど在住歴があり、東京・神奈川で複数か所に住んだことがありました。
さすがにこれだけ住むと、なんとなく自分が望む物件や、環境、立地、設備水準などが見えてきます。
特に目黒には明確な目的意識があって一時期、住んでみました。駅近のハイグレードマンションです。
自分がいわゆる都心の地価が高くてグレードの高いマンション・環境が好きなのかを測ってみたかったのです。
これが両端のうちの、豪華な方ですね。
「自分が何に価値を感じるかを見定める活動」の一環と言っても良いと思います。
そして実際住んでみて、自分はあまり当該地域のグレードが高めのマンションにはあまり価値を感じないことがわかりました。
最初は心躍りますし、便利ですし、ハイグレードですし、夜景も綺麗です。
しかし、経済学的に言えばその効用は逓減していきました。要すればそのような特徴に対して徐々に価値を感じなくなるのです。
という感じでした。
ということは、マンションのグレードが高いこと・便利さ・人気物件などの特徴は自分にとって優先度の高くない事項ということです。
まとめ
マンションの件は一例で、このような工程を繰り返せば、どういうものにしっくり来て、どういうものに価値を感じるのか、どんどん明確になってきます。
このように目的意識を持って、陳腐な表現ながらトライアルアンドエラーあるいはPDCAサイクルを回していくことは、
- 自身の価値観を明確化する、
- ひいては自身に合った、自身にとってストレスフリーな支出最適化度合いを把握する
に良案になり得ます。
自身がストレスフリーな状態、あるいは良い塩梅の支出最適化度合いを測るというのは、結局自身の価値観が明確なのか否かを測ることと同義です。
価値観が明確になれば、意思決定にエネルギーを必要以上に割かずとも済みますし、スピードも早まります。
そして価値観が明確になればなるほどその意思は自分の中で太い幹となり、深く根を張り、揺るぎないものになります。それは自身の物事に対する判断基準の軸にもなり得ます。
「この両端、あるいは片端を体験する」という方法論は、自身に好適な支出最適化度合いを測るのみに留まらず、横展開・応用が可能です。
ちょうど心地よい適度な支出最適化度合いを測る際に、やってみる価値はあると思います。一定期間のみ「蓄財期」と明確に定め、メリハリをつけるのも一案と思います。
無理のない範囲で、あくまで私生活における後悔なき優先順位を付けた上で、取り組みたいところですよね。
穏当かつ個々人の目標実現に沿った形で、個々人にとってバランスの良い形が目指せれば、良いですよね。
そのためには、多様な経験が糧になってきます。
Best wishes to everyone!
支出最適化・節約・倹約については、以下もご参考ください。
コメント
三菱サラリーマンさんのように試してみて、「やっぱ高級フレンチいい!」「夜景のきれいなタワマン最高!」「電車よりタクシーだよね!」・・・となってしまう方もいる点でしょうか。
私よりずっと稼ぎのいい友人の多くはそういう状況にはまっていき、ほとんどお金が貯まってないみたいです(笑)。
まあ、それも人生ということでしょう。
まさに、それもまたひとつの価値観であり、ひとつの生き方ですね(^^)
人生いろいろです。