みなさま、支出の最適化(節約)していますでしょうか。
支出の最適化(節約)、面白いですよ。
何が面白いって、おそらく節約ってお金を貯めるために始めることが多いと思います。
つまり、お金のために始めた行為です。
ところが節約を通して自分の金銭的価値観と対話していくと、今度は逆に「あれ、お金って、そんなにいらないのでは、、」とこう思えてくるわけです。
お金のために始めた行為が、お金はそれほど重要ではないと気付かせてくれるというのは、やや逆説的かつ興味深いです。
節約したら、人生変わって節約する必要なくなった
「節約で人生が変わる」というのは大げさなことではありません。
また、節約とはなにも「苦労してまで支出を極限まで切り詰めること」ではありません。
節約とは、あくまで支出を最適化して、「自分に不要なもの、無駄なものを削ぎ落とすこと」です。
- 節約を通して、自分の価値観を知るプロセスの1つです。
- 節約を通して、自分の価値観と向き合うプロセスの1つです。
「これ、本当に必要?」と自分で自分に問いかける、とても良い機会です。
「そういえば社会人になって、言われるがまま生命保険に入ったけど、これ必要なのかな?」と疑問を持つきっかけにもなるでしょう。
「いつも同じメンツで参加してる飲み会、そういえばなんで参加してるんだっけ?」と疑問を持つきっかけにもなるでしょう。
節約とは、単なる支出削減に留まらず。自分の価値観・生き方の再定義に資すること。
節約とは、単に支出を削減することそれありきの概念にはとどまらないのです。
私が一貫して節約・倹約・支出の最適化を強調してきたのは、資産形成の一助となるからというのも勿論ですが、それ以上に自分の価値観を知る一助になることそれ自体が非常に重要だからです。
- 自分の価値観を知れば、自分の理想の生き方を再定義できます。
- 自分の価値観を知れば、今の生き方が本当に自分が望んでいる生き方なのかという問いに明確な回答を与えてくれます。
- 自分の価値観を知れば、長期的な展望や願望が明確になり、ブレずにそのゴールに向かって走れます。
「節約すると人生変わって節約する必要なくなった」とはどういう意味か。
上に述べてきた通り、節約は「自分の価値観を明確にすること」ですね。そして、「自分にとって不要なものを削ぎ落とすこと」です。
つまり、一旦自分の価値観を知り、不要なものは何かを知れば、その対象に必要以上にお金を使うことはなくなります。
つまり、息をするように節約するように自然になります。自分に合った節約というものは、いつの日か「癖」となり、「習慣」に変わり、「無意識下の行動」に変わります。そこに、意思決定に要するプロセスは介在しません。
「よし、今日も節約しよう」という心持ちはなく、普通に「自分にとって必要と感じないものに金銭・リソースを割かないという行為」をしているだけです。
ですから、節約をするという必要がそもそもなくなった、ということです。
あまりに観念的なことを述べるつもりはありませんが、何かに傾注する際には、可能ならばその先を見据えることが大事と思います。
- 節約なら、単に支出を削減するにとどまらず、価値観を再定義するところまで持っていきたいところです。
- ブログなら、収入を主目的にするよりも、そのブログを通して何を実現したいのか、何を社会に訴えかけたいのか、というところに持っていきたいところです。
- 資産形成であれば、お金を増やすこと自体を目的にするというより、お金を増やして、何をしたいのか、何のためにお金を増やすのか、というところに持っていきたいところです。
これらは意識しているだけでも関連事項に感応度が高まるという点で一定の有用性があると思います。また、やっていく中で後になって見えてくるというケースもまた多いです。
節約が価値観を再定義し、人生を変える。まとめ。
まとめます。特に④です。
- 節約とは、単なる支出削減ではなく、自分に不要なものをそぎ落とすこと。
- 節約を通して、自分の価値観と向き合い、生き方を考えるプロセスに。
- 支出を最適化すれば、節約は習慣化し、無意識下の行動に。
- お金のために始めた節約。いつしか結局「そんなにお金って要らないのでは…」
自然に囲まれた地にて、
- 朝は鳥のさえずりで目覚め、
- 外に出てログハウスの脇にある水道で顔を洗い、
- ログハウスの脇の木で作った机と椅子で地元の新鮮な食材で朝食をとり、
- 窓からは木の上でドングリを食べるリスが見え、
- 雨が降れば鹿が現れ、
- 夏になれば新緑が息吹き、登山をし、
- 冬になれば雪が降り、ログハウスで薪ストーブで木を燃し暖を取り、スキーをし・・・
誰もかれもが金銭を消費させようと躍起になっているのが現代都市です。翻って、上に述べたような「人間が本来営んできたであろう自然と調和した人間的な生活」というのは、本当にお金がかかりません。しかもストレスフリーで幸せです。
以前も記載の通り私は高消費生活を経て今の生活スタイルに落ち着きました。
お金のかからない生活をやってみると、生活がシンプルになります。シンプルになると、普段見えなかったものが確実に見えてきます。
衣服も、何着あるのかわからないぐらい、果たして本当に着たいものだけなのかわからないぐらいの数に囲まれているより、本当に好きな服数着だけで、一瞥して何がどこにあるか把握できた方が、ずっとずっと満たされることに気づきます。
「あれ、お金があまりかからない生活をしている方が、案外幸福度は高いのでは? 」
こう思った時点で、もう貴方はある程度、お金から解き放たれているかもしれません。もちろん生きていくために最低限の額は必要ですが。
以上、本記事はやや概念的なお話でした。具体的な節約については、後段の関連記事に載せておきます。
自分の支出にも、価値観にも、生き方にも、納得して生きる人が増えれば、それは心の余裕に間違いなく繋がり、ひいては社会全体に余裕が生まれる土壌になり得るものと思います。
ご参考になりましたら幸いです。
Best wishes to everyone!
具体的な支出最適化方法は以下に詳述しています。
支出の最適化とセミリタイアは親和性の高いものです。というかお金にこだわっているとそもそも若年期でのセミリタイアという決断に至らないでしょう。
節約? いいえ、支出の最適化です。