「一般NISA」と「つみたてNISA」は自分にとってどちらが良いか、その判断基準
「一般NISA」と「つみたてNISA」どちらが良いか悩んでいる方からご質問に回答いたします。
いつもブログを楽しみに拝見している投資初心者です。
資産運用に関してご教示下さい。
当面は使うあてもない預金が500万円あり、この500万円を元手に積立NISAを始めました。20年間は続けていこうと考えておりますが合計800万円の資金が必要となり、足らずの300万円をどうやって工面すればよいか悩んでおります。
年間40万円以外の資産を、米国株式か米国ETFに投資したいと考えておりますが、少ない資産では配当も少なく何の銘柄をどのくらいの配分で買うかも悩んでおります。
積立NISAからNISAへ変更して、全て米国ETFに投資した方がいいのかも、とも考えておりますが考えれば考える程、迷いが生じて答えがでません。
突然の質問で恐縮ですがご意見をご教示いただきたいと思います。宜しくお願い致します。
つみたてNISA枠は、最大800万円(40万円/年 × 20年)ではありますが、現状元本が足りないのであれば、ご無理なさる必要はないかと思います。
たしかに投資の元本は、以下の観点から、多いに越したことはありません。
①投資の自由度
元本が大きければ、高い利回りを追う必要なし
②複利効果やキャッシュフローの増大
元本大きければ、低利回り債券でもリスクを抑えつつ、一定のキャッシュフロー得られる
しかし、いずれにしても現有資産の500万円をつみたてNISAで全て使い切る場合、年額40万円が限度です。そのため、残りの300万円を工面したとてNISA枠として使えるのは、現有500万円の枠を使い切った13年後になります。
自分年金をつくる目的であれば、枠を使い切るための工面はそこまで必要はなさそうかと思いますが、いかがでしょうか。
「つみたてNISA」と「NISA」、どちらが自分に向いているか
一般NISAとつみたてNISAを選ぶ基準として、配当に焦点を当てると以下整理が可能です。
① 配当金という「定期的なキャッシュフロー」を得たい
→「NISA×米国高配当株ETF」で配当収入を増やす
② 配当金に特段こだわらない
→「一般NISA」より非課税枠の多い「つみたてNISA」
配当金というものに対して自分がこだわりを持つかどうかは、以下記事をご参考ください。
関連記事:配当金という不労所得があって本当によかった【配当金のメリット・魅力】
こちらの記事にて配当金のメリットを詳述しています。これらメリットを重視するのであれば、配当金にこだわるのも一案です。
配当金に特段こだわりがなければ、現状のままつみたてNISAで十分と思います。
関連記事:つみたてNISAおすすめ商品は、「楽天VTI」か「eMAXIS slim S&P500」です。
何の銘柄をどのくらいの配分で買うか
安定的なポートフォリオを作る際におさえておきたいのは、集中投資は避けること、これが定石になってきます。
よほどの自身の投資手腕に対する自信がある投資家ならまだしも、一般的にはやはりリスク分散のため、銘柄分散は必要です。
その点、配当金を、投資のKPIや目標達成の目安とする場合、以下3つの高配当株ETFは、個別株よりおすすめしやすいです。
- VYM
- HDV
- SPYD
まとめ
まずは投資の目的を明確にする。そして、必要な手法を採っていくことをおすすめいたします。
老後資金を厚くしたいのであれば、つみたてNISAはひとつの対策ですね。
セミリタイア等をしたいのであれば、元本を増やし、高配当株ETFを買い増すなどの形で配当金を積み上げていくのも1つの方法ですし、インデックス投資も1つですね。
ご参考になりましたら幸いです。
Best wishes to everyone!
関連記事
ジュニアNISAについては、以下をご参考に供します。
3つのNISAをどう活用するかについて、ご質問に回答したものです。
つみたてNISAの商品についてです。