confaという素敵な冊子は、街の人にこそ見て欲しい
北海道のホテルに「confa(北海道農業・農村情報誌)」という冊子が置いてありました。大事なことが書かれていたので、紹介します。
「この本を街の人が読めば、フードロスも減るのではないか」との50代女性の意見が載っていました。その通りかもしれません。
酪農ヘルパー・農家ヘルパーの存在と役割
忘れがちですが、私たちはこのような酪農家の方々がいるおかげでバターなどを享受しています(画像ご参照、やや画質が粗いやもですが)。
そしてその酪農家や農家の方々の労力を緩和するために、酪農ヘルパーや農家ヘルパーという役割が出てきています。
これは地域社会のためにもなりますし、ヘルパー自身も様々な酪農家さんのスタイルを知ることができ、多様な経験を積みやすくなるという意味で意義深い仕組みです。
私も農業や林業などの経験を通して思うのは、こういった第一次産業を現代風に持続可能な形で継続するためには、この冊子で紹介されているような「その産業に興味のある人(若者)」と「既にその産業に従事していて人手不足の問題を抱えている人」とのマッチングが欠かせないと感じています。
農福連携(農業 × 福祉)
この冊子で記されているように、障がい者の自立支援を兼ねて農家や酪農家の方々のところで働くのもやはり一手ですね。
複雑な作業になると話は変わりますが、作業を細分化して一工程を簡素にすることで、障がい者の方も完遂できる作業というのはやはりあるのです。
実は私もそのような形態をとる農家さんを訪ねて実際に一緒に作業したことがあります。いわゆる「農福連携」です。農業と福祉(障がい者支援)が連携しているのです。農業は人手不足が顕著な地域もあり、その問題解消にもなると目されています。
このように試行錯誤を重ねながら、日本の第一次産業の足腰をしっかり担っていくことは、本当に大事なことだと私は思います。
ふれあいファームで農業体験が可能です!
北海道には「ふれあいファーム」という農業体験を通じて農業・農村の魅力に触れることができる農場があります。
興味ある方は以下リンク先をご覧ください。
命をいただいている
それに加え、この冊子にも記されているように「人間は牛や鶏の命をもらっている」というのは忘れがちながら本当にその通りです。
手間暇かけて農家や酪農家さんが仕上げたものであることを考えると、安易に捨てたり無駄にすることはできないはずです。
都会に住んでいると、あたかも様々な製品が当たり前のように手に入ります。しかしその裏には当然ながら土や動物といった自然界の恵みから得られたものという厳然たる事実があります。労せずして産み出されたものではないということです。だれかが他者のために産み出したものであるということです。
こういったことは、実際に私も第一次産業に従事することで、直感的に日々感じるのです。お米も精米を手作業でやろうものなら根気のいる大変な作業です。日々パソコンに向かっていた頃は、そんなことを考える余裕もなかったと思います。
私たちは社会や周囲に生かされている
私たちは本当に様々な形で社会や周囲に生かされているのであり、「自分さえよければいい」といった利己主義はいかに単線的な視点であるかをFIREしてからというもの、それまで以上に感じます。
株式などの金融資本による収益を否定する意図はありません。私も株式投資があったからこそ人生の意思決定における保険的な色彩を得られたことは事実です。
ただ、市場から得たお金と自然界の恵みから得られた産物というのはまったく性質を異にする両者であることは確かです。
その異なる性質である両者を結びつけることは、ひとつあると思います。それは、やはり「だれかのために用いる」ことではないでしょうか。その時初めて、この両者が同じ目的を志向するものとして調和しあうでしょう。
Best wishes to everyone.
confa公式アカウント:@confa.hokkaido(Facebook・Instagram)
興味ある方は上記SNSでチェックできるようです。
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