「高収入=使えるお金が増える」では、お金は貯まりにくい
先日ある集まりで「確かにそういう考え方もあるなぁ」と感じたことがありました。
友人と旦那さんの収入での話
女性「××さん、〇〇に勤めてるなら、習い事とか素敵なランチとか色々使えるお金が多いってことだね」
「確かに、収入が多い=使えるお金が多い、と考えるのは自然なこと」とふと思いました。
お金は使うためにあるものであり、墓場まで持っていけるものではありません。よって、貯め込んで人生を終えるより、若い時から価値観に沿って金銭を投じることがやはり有意義だと思います。
と同時に、青字部分の発想は、「お金は貯まりにくいかもしれない」とも思いました。本当に価値観次第。若いときに資産形成に励むのか、宵越しの銭は持たない主義なのか。
元々手取り収入が30万円の人が生活費20万円で生活していた(=月10万円の貯蓄)ところ、手取り収入が100万円になったとしましょう。
その時、「収入アップ=使えるお金がその分増える」と考えたとします。
そうすると、生活費がその分上がってしまいますから、仮に90万円で生活してしまうと、結局貯蓄額の月10万円というのは変わらないことになります。
東京は特に、お金を使おうと思えばいくらでも使えてしまいますから、考え方次第で出費はいくらでも増えてしまいます。
収入の多寡も大事ながら、考え方もお金が貯まるかを左右する
お金が貯まるかどうかは、収入の多寡も関係するものの、結局当人のお金に対する考え方も左右しますね。
収入があっても、その分支出も増えるとお金は貯まりません。
しかしこの至極当然と思えることは、自分の中では当たり前で、改めて思いを馳せなかったものでした。
いろんな考えに触れることはたいせつだと思います。
「どちらの考え方が正解か」という表層的なことではなく、どちらの考え方も成り立つものであり、価値観次第。どちらが良くてどちらが良くないわけではありません。
ただ、もし貯金を優先する時期ならば、「高収入=使えるお金が増える」という考え方では、お金はなかなか貯まりにくいのも事実と思います。
収入を増やすことよりも、まず「収入が増えても支出を増やさない」を前提として置くことが、資産運用の観点からは徹底してもよい基礎中の基礎、肝要な部分と思います。
Best wishes to everyone.
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資産運用をする際にも、運用資金の多寡が大きなポイントになってきます。運用資金を増やすには、お金が貯まる考え方自体が必要になってくると思います。
キャッシュフローを増やす際にも、お金が貯まる考え方が重要になってきますよね。
コメント
非常に示唆に富むエントリーと感じました。ありがとうございます。
お金の使い方は、本当にそれぞれの考え方が、如実に表れますよね。
私の友人の奥さんも、経済的な余裕が有り、靴を沢山買います。
ムカデで無いと履きこなせないなーと内心思います。
村上春樹さんは、お金が有ると自由になれると仰ってました。三菱さんも同じご意向かと認識しています。
豚舎生活を甘受する事が、望ましい大人の生き方。と言う考え方には、私には諦めにしか映らず、強い違和感を抱きます。
その意味で三菱さんの考えに勇気付けられます。
引き続き、このテーマの深堀りして頂ければ、嬉しく思います。
コメントありがとうございます。
そうですね、お金の使い方は色々あり、当人の考えが色濃く反映されます。
私もお金は自由になるツールとして非常に有用だと思います。一方で、お金に縛られてしまうと本末転倒ですから、適度な距離感・バランスが大事になってくると思います。
ありがとうございます。ではまたこのテーマについて、思うことがあれば深堀していきたいと思います。