セミリタイア・FIRE達成に重要な金銭的価値観、10か条

資産形成やセミリタイア・FIREを達成するにあたって、収入が要素として1番大きいのではなく、1番大きいのは、その収入の活用をも決定づける金銭的価値観だと私は常々おもっています。

実際に、「いくら収入が多くてもお金が貯まらない」ことが散見されることは、同じ職場に勤める人々を見ていて常々感じていましたし、私自身も金銭的価値観が現在のように仮に定まっていなければ、FIRE達成は確実に後ずれ、あるいは無理だったと思います。

そこで、私より少し上の33歳で同じくFIREを達成されている厚切りジェイソン氏の考え方と比較しつつ、以下「重要な金銭的価値観10か条」を述べます。

セミリタイア・FIRE達成に重要な金銭的価値観、10か条

私の会社員時代の投資方針は、途中から以下割合はさらに増えていきましたが、概ね以下に集約されます。

件の厚切りジェイソン氏も「収入の大半を投資に回すスタイル」であり、酷似しています。

以下は東証マネ部さん記事からの引用文を含みます。私と完全に一致する金銭的価値観・スタイルが見られるので、青字でその部分を以下ハイライトの上、私のスタイルを小見出しとして併記します。あまりに酷似していて、印象的かつ興味深いです。

私のスタイルと、厚切りジェイソン氏のスタイル

私のスタイルを項目ごとに以下小見出しとして記載し、同氏の発言引用部分にコメントを付記します。これらはいずれもFIRE達成に向けて継続的に資するポイントです。

  1. お金って、別にほとんど使わない
  2. 物欲、あまりない
  3. 節約? いいえ、支出の最適化です
  4. 「金銭的価値観」と「時間的価値観」の交わる場所
  5. 自身の欲望ぐらいコントロールできひんのかい
  6. お金に早くから興味を持ち、自分なりの考えを持つ
  7. やりたいことをやるためにFIREする
  8. 長期投資の合理性
  9. 頻繁に売買しない
  10. お金は時間的価値の観点から必要なだけ

①お金って、別にほとんど使わない

ーー投資を始めた頃とくらべて、今の投資スタイルに変化はありますか?

厚切りジェイソン:ないですね。僕はほとんどお金を使わないので、最低限必要なお金以外は全部投資につぎ込んでいます。たくさん稼いだからといって、物を買うことはしません。

青字部分、会社員時代も今もそうですが、メリハリはつけたり豪華一点主義にすることはあるものの、そんなにお金を使わないですね。だからこそ、セミリタイアに繋がったと思います。

②物欲、あまりない

ーー物欲がないんですか?

厚切りジェイソン:はい。外食もほとんどしませんし、日本に来てから洋服を買ったこともありません。全部もらいものか衣裳です。

青字部分、私は外食はしますが、物欲(物質的な欲望)はあまりないです。他方、食・自然環境・時間コストへのこだわり等は、比較的あると思います。

③節約? いいえ、支出の最適化です

ーーそれはまたすごいですね!というか、ケチ・・・・・・なんですか?

厚切りジェイソン:ケチというか、もう習慣になってるから気にならないだけです。自動販売機で飲み物を買わないとか、コカコーラじゃなくて安いイオンのコーラを飲むとかね! あと、僕は散歩が好きだから、2km先の業務スーパーまで行って買い物します

青字部分、私も今まで何度か記載してきましたが、「節約してる」という意識は全然なくて、単に「自分が価値を感じるものにだけ金銭を投じている」というだけなんですよね。

そのため、「節約」というケチくさいニュアンスがありそうな後ろ向きな言葉ではなく、「支出の最適化」という前向きなワードを提唱してきたわけでもあります。

節約とは本来、「金銭に関わる行動を自身の価値観に合わせて主体的に取捨選択すること」と私は定義しており、セミリタイア・FIREをめざす方々にとっては、重要事項と言えます。その重要なことには、前向きな言葉を用いた方が、人生全体が前向きになる要素にすらなり得ると思うのです。

あと、私も5.4km先のお気に入りのスーパーまでママチャリを爆走させて買い物に行ってます(笑) 太腿の筋肉痛、ええ感じです。

④「金銭的価値観」と「時間的価値観」の交わる場所

ーーそれはそうですけど、そこまで徹底できるのはすごいです。

厚切りジェイソン:だからといって、ものを買わずに節約しているわけじゃないですよ。たとえば、コーヒーだって完全に飲まないわけじゃなくて、自分でコーヒーを作って飲んだら数十円で済むんだからそれでいいじゃんって考え方。カフェで買って700円も払う必要はないんじゃない?って。それを飲むことで1時間多く働かないといけないなら、僕は1時間分の自由がほしい

青字部分、もう完全に私と一致してますよね(笑)。考え方も、セミリタイアに至るまで実際にやってきたことも。

時間的価値観と金銭的価値観が交わる場所は、まさに此処であり、金銭的価値観のみが絶対的なものとして存在するわけではなく、あくまで時間との相対的なものとして存在します。

つまり、金銭には時間コストが反映されるべきであり、逆に言えば、金銭で時間は相当程度は代替可能ということです。時間を買うため、あるいは時間的な選択肢を用意するために、お金を得ておく、持っておくということです。

⑤自身の欲望ぐらいコントロールできひんのかい

ーーでも、いますぐコーヒー飲みたいなってことも……

厚切りジェイソン:そこまで我慢できないのか! いい大人だろ! まぁでもそのほうがいいという人は、それで幸せなんだろうから、僕がとやかく言うことじゃないけどね。

青字部分、これも完全に一致しています(笑)。

私は北京留学の時あたりから一定期間において、自身の欲望をコントロールすることが、主体的に生きることに繋がるという考えが強かった時期があります。なので、「それぐらい我慢できひんのかい、ええ大人やん」と、氏が言う気持ちはとても共感できます。正確には、私が言うならば、”我慢”というワードではなく「それぐらい “自身の欲望をコントロール” できひんのかい」という感じでしょうか。

今はセミリタイアしたので、欲望をコントロールする必要性・フェーズはやや薄れているかもしれませんが。

そして、引用文中の「そのほうがいいという人はそれで幸せなのだから、僕がとやかく言うことではない」という考え方、これも私の考えと極めて一致します。

価値観は人それぞれなので、他人に迷惑をかけたり非倫理的なことでない限りは、本人が納得いく形で行動してよいわけで、他人がとやかく言うことではない」と思っています。だからこそ、支出の最適化だって、そうなのです。一律に支出削減するというよりは、あくまで、「当人の価値観に合わせて最適化する」ということです。

⑥お金に早くから興味を持ち、自分なりの考えを持つ

厚切りジェイソン:日本ではあまり家庭でお金の話をしないですよね。でも、知識が一番大事じゃないですか。僕は中学のときに数学の先生から「複利」の話を聞いて投資に興味を持ったし、やっぱり金融リテラシーを高めるなら、子どもの頃からの教育は大切ですよ。

青字部分、ここも似てますね(笑)。

私の場合は、中学のときに母から「バブル時代の預金金利」を聞いて、お金が元本の7%ものお金を生むという事実に興味を持ちました。

複利効果を最大限に活かすためにも、早期にお金に対する価値観を築いておくことが肝要です。

⑦やりたいことをやるために、FIREする

ーーただ、いまもお仕事はされていますよね?

厚切りジェイソン:やりたいことしかやらないけどね。いまの仕事は、テレビのコメンテーターや講演会、ベンチャーファンドの取締役などですが、全部やりたいことですね。お金を稼ぐことが目的ではなく、「言いたいことが言えてちょっと気持ちよかった」というのがモチベーションですね。

青字部分、基本的にはその路線のつもりです。ただ、社会的なことや社会的意義にも目を向けていきたい気持ちが強くなっていると思います。

いずれにしても、「やりたいことをやるために、FIREする」ということです。それがFIRE達成のためにストレートかつ継続可能なモチベーション維持になります。

「お金を多く得たいから、FIREする」ということではないですね。

⑧長期投資の合理性

ーー不確かなこれからを考えるよりも、過去に学べということですね。

厚切りジェイソン:5年後に必要なお金を投資で稼ぐとなったら、必要なときに価格が下落しているかもしれません。来年半額になってる可能性は十分あります。でも、30年間でみると下がった実績は1回もないんです。だから投資している期間が長ければ長いほど有利

青字部分、これも繰り返し述べてきたことです。

⑨頻繁に売買しない

ーーなるほど。

厚切りジェイソン:ちなみに、僕は買った株や投資信託は一生売らないつもりです。

私も今保有している高配当株や連続増配株などの主力は、売るつもりは今のところありません。

頻繁な売買は、時間とリターンをも毀損します。自分が信じられる対象を長期で持ち続けて配当金を積み上げることが、結局FIRE達成の近道だったと今なお確信しています。

⑩お金は、時間的価値の観点から必要なだけ

ーーそれがジェイソンさんの投資に対する姿勢なんですね。

厚切りジェイソン:そもそも、僕はお金を使うために増やしてるわけじゃないからね。必要になれば使うけど、必要にならないだろうなと思ってるから売りません。株や投資信託は、自由に生きるためのフリーパスのようなものです。死んだときに残っていたら、それは自分の人生の価値じゃないですか。お金が足りなくならずに生きられたなって。それで十分ですね!

青字部分、そうですね。セミリタイア・FIREを達成するために増やしてきました。そして、なぜセミリタイア・FIREを達成したかったかと言うと、自由に生きるためです。

私にとって金銭とは、自由に生きるための切符(これはまさに、私の制作物に同様の表現を以前盛り込みました)であって、金銭それ自体にこだわりがあるわけではありません。

金銭それ自体にこだわりがあるのであれば、セミリタイア・FIREしてないですね。会社員を続けた方が着実にお金を得られるわけなので。

まとめ

以上、セミリタイア・FIRE達成に重要な金銭的価値観10か条として集約すれば、以下の通りになります。

金銭的価値観10か条
  1. お金って、別にほとんど使わない
  2. 物欲、あまりない
  3. 節約? いいえ、支出の最適化です
  4. 「金銭的価値観」と「時間的価値観」の交わる場所
  5. 自身の欲望ぐらいコントロールできひんのかい
  6. お金に興味を持ったきっかけ:バブル時代の金利
  7. やりたいことをやるためにFIREする
  8. 長期投資の合理性
  9. 主力株を売るつもりはない
  10. お金は時間的価値の観点から必要なだけ

さて、ここまでお読みいただいた方は、お気づきになられたでしょうか。

そうですね、収入額についての言及はありません

なぜなら、収入額の多寡がセミリタイア・FIREに本質的な要素ではないからです。

収入はもちろん大事です。大事ですが、収入を生かすも殺すも、金銭的価値観であり、セミリタイア・FIREなどの生き方を選択する際に重要になってくるのは、金銭的価値観そのものです。

収入は要素の1つであって、それ以上でも以下でもなく、本質的な要素にはなり得ません。

そのため、収入の多寡を理由に別の生き方を選択することをあきらめる必要は、一切ないと私が力強く結論付ける背景でもあります。

つまり、本質的に重要なことは、自らの価値観・生き方・どう生きたいのか・何をしたいのか、こういったやや観念的かつ抽象的なことが、結局一番重要だと、やはり私は思います。

Best wishes to everyone!

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公開日:2020年4月26日