【MO・BTI】低迷するたばこ銘柄から見えてくるETFの心理的な優位性

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低迷するたばこ銘柄、だんだん誰も話題にしなくなってきたのではないでしょうか。

そんなたばこ銘柄における配当再投資の難度という観点から、ETFの優位性、もっと言えば投資対象が広範にわたるETFの将来の方が、ピンポイントの商品(たとえばタバコ)の将来よりも確信を持ちやすいかもしれないですね。

どういうことか以下、詳述します。

【MO・BTI】低迷するたばこ銘柄から見えてくるETFの優位性【VTI・VOO】

たばこ株の現在のバリュエーションを確認しておきましょう。

以下2銘柄を確認します。

  • ブリティッシュアメリカンたばこ【BTI】
  • アルトリアグループ【MO】

【BTI】

BTIの株価・調整後EPS・PERは以下の通り。

株価 $37.52
調整後EPS $4.03
PER 9.3
配当利回り 6.93%

以上の通り、バリュエーションの数字上は、物凄い数字になっていることが確認できます。

【MO】

MOの株価・調整後EPS・PERは以下の通り。

株価 $48.78
調整後EPS $4.17
PER 11.7
配当利回り 6.56%

こちらも数字上は、なかなかの数字になっています。

これら2銘柄は、去年から今年にかけてたばこ銘柄が軒並み下落途中は、その新鮮さやセンセーショナルさから多くの投資家が話題とし、実際に買い増しも散見されました。

ただ、もはやBTIは下落後に40ドルを大きく回復せずに30ドル台で停滞しました。

MOも50ドル台を彷徨うも結局40ドル台に反落した中、これらの銘柄が話題に挙がることが非常に少なくなった気がしています。

株価低迷時というのは、配当金や給与などでしっかり投資していくことで、次なる株価上昇時に大きなリターンをもたらします。

しかし、次なる株価上昇局面があるという前提においては、この低迷時にしっかり投資しないとリターンは大きく低下することになります。

ただ一方で、これらたばこ銘柄の「株価低迷時に買い増ししづらい」というのは非常に納得のいくものです。

なぜなら、これらは個別株ですから、結局「今の低迷期が、次なる上昇トレンドの前の低迷に過ぎないのか、今後も下落の一途をたどっていくのか」という部分に確信を持ちづらいわけですね。

だからこそ、株価が上昇している時は追随買いというのは心理的にある程度しやすく、低迷期(のちに一時的な低迷にしか過ぎなかったという前提)にしっかり買い増しをするのは心理的に一定の障壁を感じるわけです。

投資対象が広範にわたると、イメージしやすく将来の株価にやや確信を持ちやすいか

そして、これらは個別株特有の事象とも言えますね。今回の場合、確信を持てるか否かの対象は「たばこの未来」です。

一方、投資対象が例えばETFのVTIで、そのVTIが低迷している時であれば、話はやや変わります。

なぜなら、株価の将来に確信を持てるか否かの対象は「米国経済の未来」、もっと言えば「米国の覇権、資本主義自体の未来」とまで解釈を拡大することも可能です。

「たばこ(+αとして大麻)という単一商品の未来」と「一国の経済・覇権の未来」では、測る対象が大きく異なる分、後者の方がやや確信を持ちやすいかもしれませんね。

この「革新を持ちやすい投資対象なのか否か」は、先述の通り、「株価低迷局面に積極的に買い出動できるか否か」に心理的に直結する面があるので、単純にトータルリターンを比較して優劣が決まるだけではなく、「投資対象に確信を持ちやすいか否か」も考慮する必要があります。

なぜなら、投資対象に確信を持ちにくければ、低迷期に買えずじまいで、理論的なリターンよりも下回るからですね。

よって、やはり余程投資が好きだったり、個別株が好きだったり、趣味化している人でない限り、おすすめしやすいのは、やはりETFということになります。

なぜなら、投資対象が分散された結果、投資家としては投資対象を単純化しやすいからですね。

例えば「蜂蜜だけの将来」を考えるよりも、「食品業界全体の将来」の方が特定の見解を持ちやすいでしょう。

食品業界=人口増加率と直結しますが、蜂蜜=人口増加率のほかに、人々の嗜好や競合製品など変動要素が増えるからですね。

個別株かETFか、この命題を考える時には、以上のようなことも考慮に入れると、納得して自分で選べるのではないかと思います。

ご参考になりましたら幸いです。

Best wishes to everyone!

「個別株かETFか」などの投資対象に関する記事は以下をご参考に供します。

個別株投資のリスクと考え方【不人気たばこ株】

【米国株】初心者でも出来る米国株ETF投資のスキームとは

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公開日:2019年7月12日