個別株投資のリスクと考え方【不人気たばこ株】

個別株投資のリスクと考え方について

ご質問

こんにちは。いつも楽しくブログを拝見しております。

実は私、三菱サラリーマンさんと同年代です。仕事に資産運用にご活躍をされている同年代の方のご活躍を励みにさせて頂いております。今回は以下質問の為に問い合わせをさせて頂きました。

■質問
配当金はでるものの、株価が下落している株の評価方法について

例えば、10円/年の配当金がでるが、評価損益が▲20円となっている場合に株価が上昇をしない限りにおいては評価損益が±0となるには2年後となります。この場合には2年という歳月のみ無駄になってしまいませんか?三菱サラリーマンさんは上記の様な株はどの様に捉えておられますか?ご教授頂けますと幸甚です。

※具体的にはMO(アルトリア株)です。配当金は出るものの、株価が下落し続けており、配当金の収入では株価の下落分をカバーできない状態になっております。今後も株価が下落をし続けると損失はさらに拡大していきます。
※下手な質問で申し訳ございません。宜しければご教授ください。




ご質問ありがとうございます。

「配当金が出るものの株価が下落している株(例えばMO)の評価・考え方」について

これは確かに、ある時点(例えば今現在である2019年1月28日)で切り取ると、例えば配当金×2年分の含み損を抱えているということも、ままあると思います。

確かに株価が下がって含み損を抱えることは好ましい感情を喚起するわけではないでしょうし、できることならそのような事態は避けたいと思うのは当然です。

しかし、株価は常に上下動を繰り返すものですから、「配当再投資による長期投資」を志向する投資家であれば、日々の株価の値動きを過度に気にするのは考えものです。

評価するのはあくまで、「EPSやキャッシュフローという株式価値」あるいは「その株式価値を拠り所としたバリュエーション」なのであって、「株価」ではありません

株価自体は、アルゴリズムや人間の投資行動によって、如何様にもオーバーシュートするものなので、定量的に評価するのは難しいです。

反対に、EPSやキャッシュフローというのは、あくまで1つの数字であって、直近EPSが日々変動することはありません。

もちろん、EPSが下がり続ける株であれば、株価も下がり続けていくのは必定ですから、今回の議論の対象ではありません。

アルトリア・グループ【MO】について言えば、中毒性・習慣性の極めて高いタバコ・大麻・ビールという事業領域を持ちますから、いくら先進国のタバコ人口が減っているとはいえ、過度に悲観する必要はないと思っています。

とはいえ、楽観も禁物であり、個別株が将来どうなるかなんて正直全くわかりません。神のみぞ知る領域と言って良いでしょう。

例えば、直近で象徴的な事例を挙げると、鉄壁の配当王であるヘルスケアの雄・ジョンソンエンドジョンソン【JNJ】がベビーパウダーの件で急落し、一方、眠れる獅子どころか ”いつまでも眠り続ける獅子” と揶揄されてもおかしくないアイ・ビー・エム【IBM】が好決算で急騰するという対照的な絵面を誰が想像できたでしょうか。

少なくとも私はこれを予期することは無理です。

なので、以上を踏まえると、私の投資方針である「給与の8割を毎月投資にまわし、ポートフォリオの中で値下がりしている株式・あるいは新規購入したい株式を購入する」に基づいてある程度機械的に購入するというのはしっくり来ています。

これは逆説的(逆”接”ではない)な私見ですが、「この株で上手く購入して、上手く売り抜けて儲けたろ!」という心持ちではなく、「良い株式(高い株式価値が内在している株式)を安く買って持ち続ける」という心持ちの方が上手くいくと考えます。



たばこ株という今現在における不人気セクター

更に、そもそもたばこ株について言えば、概ねネガティブな見解が市場を覆ってきたわけです。だからこそ、過去不人気セクターゆえにその時期に配当再投資を続けていたからこそ、高リターンを叩き出していたわけです。

ただ、実際に株価が下落すると、このまま一本調子で下落するではないかという恐怖から、なかなか購入に踏み切れないことが多いはずです。

個別株で将来どの銘柄が上昇し、どの銘柄が下落するかは見通すことはできません。

なので、ETFでまるっと高配当株を購入するのも一案ですし、機械的にポートフォリオの株式を買い増していくのも一案になり得ます。

いずれにしても、長期投資家を称するのであれば、株価より株式価値、短期的な値動きより長期的な視座で以て、物事を考えることが必要です。

Best wishes to everyone!

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