アラガン買収により株価急落中のアッヴィをスポット的に40株、約30万円分買い増ししました。
今回の購入により、配当金収入という不労所得/キャッシュフローは、年間で約14,000円増えることになります。
以下記事で述べた通り、ポートフォリオの5%以下までを目処に打診買いとしますが、果たしてどうなるでしょうか。
【ABBV】株価急落中のアッヴィを30万円分買い増し
アッヴィ購入時の指標は以下の通りです。
セクター | ヘルスケア |
連続増配 | 45年 (ABT時代含む) |
配当利回り | 6.4% |
直近4年平均配当利回り | 3.8% |
直近3年平均増配率(年率) | 21.1% |
直近5年平均増配率(年率) | 17.5% |
配当月 | 2, 5, 8, 11 |
1株配当 | $4.28 |
1株調整後利益 | $8.78 |
配当性向(調整後EPSベース) | 48.7% |
PER(調整後EPSベース) | 7.7倍 |
株価 | $67.3 |
2020年の調整後EPSコンセンサスは9.47ドルなので、そのベースでの予想PERは7.1倍と数字上は低い値です。あくまで数字上であって、参考値です。
ヘルスケアセクターは今後の高齢化も相まって業界全体として今後も成長が見込みるとは思いますが、個別企業の盛衰は極めて不透明ですね。
次なるブロックバスター(他を圧倒するシェアや新市場の開拓、莫大な売上により利益を生み出す新薬)はどの製薬企業で生まれるのかはどこなのか。
アッヴィなのか、買収されたアラガンなのか、ファイザーなのか、グラクソ・スミスクラインなのか、アムジェンなのか、そのまた他社なのか。
現時点の利益水準では、調整後EPS・1株フリーキャッシュフロー(FCFps)は共に、1株配当(DPS)をまかなうに数字上は十分です。
これがヒュミラの特許切れのXデー後にどうなるでしょうか。
以下はアッヴィの製品別売上高割合です。ご覧の通り、ヒュミラに大きく依存していることがわかります。
このヒュミラ亡き後の業績がわからない、ポートフォリオの多角化がうまくいくかわからない。そして買収の成否もわからないという不透明感は株価に直結するでしょう。
この不透明感が大きければ大きいほど、それは恐らく株価に表れてくるはずです。そしてそれらも含めた値付けが今の株価だと思います。
この不透明感に対する対価としてのリスクプレミアムとも考えられますし、マーケットは至極合理的で将来の下降業績を織り込んでいるとも解釈できますし、解釈は色々あると思います。
そしてその正解は、将来になっての答え合わせですね。こればっかりは、個別株のリスク性は、完全に見極めることは困難だというある程度の諦観も必要だと思います。
個別株投資をするのであれば、そのような事情を認識した上で投資するのが良いと私は思います。
マーケットとは、常に驕らず、謙虚に、接する必要がありますよね。
Best wishes to everyone!
ヘルスケアセクターにはアッヴィ以外にもJNJなどの魅力的な銘柄が多々あります。
◆【JNJ銘柄分析】ジョンソン・エンド・ジョンソン、業績堅調・安定感抜群の配当王
GSKは見劣りするかもしれませんね。ただしADR銘柄ゆえ手取り配当としては悪くありません。
◆【GSK銘柄分析】グラクソ・スミスクライン、配当利回り3.1%~7.5%の高配当英国ADR株