【MSCI銘柄分析】金融サービスを供する高増配・高成長企業

【MSCI銘柄分析】

【MSCI】は買付候補としてウォッチしている銘柄です。市場全体に連れてMSCIの株価が下押しする場面があれば、迷わず買いたい銘柄です。

MSCIのHPより

MSCIの正式社名は「Morgan Stanley Capital International / モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル社」とある通り、モルガン・スタンレーにルーツを持ちます。

後述の通り、業績推移は素晴らしく、キャッシュフローの潤沢さ・成長性共に傑出しています。フリーキャッシュフローマージンは、アッヴィ【ABBV】ファクトセット【FDS】に負けず劣らずの高水準です。

【MSCI】基礎データ

MSCIの基本情報は以下の通り(2019年6月4日時点)。

社名(英文)MSCI Inc
ティッカーMSCI
設立日1998年
本社所在地米国ニューヨーク州
従業員数3,112人
セクターサービス
連続増配年数4年
配当利回り1.1%
直近4年平均配当利回り1.1%
直近3年平均増配率(年率)33.9%
直近5年平均増配率(年率)
配当月3, 5, 8, 11
1株配当$2.32
1株調整後利益$6.28
配当性向(調整後EPSベース)36.9%
PER(調整後EPSベース)34.5倍
株価(2019/6/4時点)$216.36

高い増配率・低い配当性向・高いPER、ということで、ファクトセット【FDS】などと同様典型的な成長企業・積極的な株主還元企業の特徴と言えます。

後述の通り配当利回りは低いですが、自社株買いも積極的です。

【MSCI】事業内容

MSCIが提供する金融サービスの顧客は

  1. 年金基金
  2. 銀行
  3. 保険会社
  4. 投信管理者
  5. 証券会社
  6. 投資コンサル

などです。具体的なサービスとしては

  1. 市場指数
  2. 不動産指数
  3. ポートフォリオ分析
  4. リスク管理
  5. 企業統治

が挙げられます。

上述の通り、色々とサービスを提供していますが、一言でいえば「ETFを組成する際のベンチマークとして国際的に使われる指数を作っている会社」です。投資家ならよく耳にする企業ですね。

金融機関は、MSCIからライセンスを付与され、MSCIの算出する指数を基にしたETFを世界各国で組成しています。株式投資においても国際的に広く利用されるベンチマークを提供している点で、金融市場に欠かせない企業といえます。

単純な指数連動のETFから、日本株女性活躍指数なんていう性別多様性に優れた企業を対象にした指数まで、その範囲は幅広いですね。

世界中の市場で毎日約19万の指数を算出・公表し、そのうち1万の指数はリアルタイムで算出ということで、金融インフラとも言える存在です。

【MSCI】株価と配当利回り推移

MSCIの株価と配当利回りの推移を見てみましょう。

過去12年間

過去5年間

株価は5年で4倍以上に急伸。

過去の配当利回り推移は0.8%~1.8%程度と高配当ではありません。

配当を出し始めた2014年からの平均配当利回りは1.25%です。

【MSCI】配当と配当利回り推移

株価は5年で4倍以上で、配当は5年で4倍とこちらも凄まじい伸びを見せています。後述の通り増配率が高いので、増配タイミングで上図の通り配当利回りも急上昇していますね。

【MSCI】売上高・営業利益・純利益

MSCIの業績推移(①売上高・②営業利益・③純利益・④営業利益率・⑤営業キャッシュフローマージン)を見てみましょう。

売上高・営業利益・純利益に加え、営業利益率や営業CFマージンまで年を追うごとに伸びています。ロリンズ【ROL】を彷彿とさせるような堅調具合ですね。

営業CFマージンは直近40%超えと高水準。営業利益率も年々伸長。

【MSCI】キャッシュフロー推移

投資支出は少なく、営業CFがほぼそのままフリーCFとなる理想的なキャッシュフローですね。フリーキャッシュフロー自体も右肩上がりであり、10年間で7倍になるなど凄まじい成長を見せています。

【MSCI】フリーキャッシュフローマージン比較

米国株随一のフリーキャッシュフローマージン(FCF÷売上高)を誇る製薬大手アッヴィ【ABBV】や同じく高水準のファクトセット【FDS】と比較してみましょう。

MSCIはFDSよりFCFマージンは高く、ABBVにも負けず劣らずの素晴らしいキャッシュ創出力と言えます。

【MSCI】増配率の推移

2014年10月31日に初めて配当を出してから、非常に高い増配率を保っています。2018年は45%と凄まじい増配ですね。

【MSCI】配当安全性

1株あたりのフリーキャッシュフロー(FCFPS)が、1株あたりの配当(DPS)を大きく上回っていることがわかります。

配当安全性に現時点で疑義は一切なく、むしろどれだけの高増配を見せてくれるかが焦点になりそうです。

【MSCI】自社株買い

MSCIの自社株買いを測るべく、発行済み株式数の推移を見てみましょう。

MSCIの発行済み株式数は10年間で10%減っています。特に2012年を起点とすると20%以上減っており、大規模な自社株買いをしているようですね。

自社株買いはすなわちEPSや株価を押し上げますから、株価上昇の一因です。

【MSCI】 配当落ち日・配当基準日・配当支払い日

配当支払日は概ね3月中旬・5・8・11月の月末です。

増配タイミングは毎年8月末の支払日からですね。

配当落ち日配当基準日配当支払日配当
5/16/20195/17/20195/31/2019$0.58
2/21/20192/22/20193/15/2019$0.58
11/15/201811/16/201811/30/2018$0.58
8/16/20188/17/20188/31/2018$0.58
5/17/20185/18/20185/31/2018$0.38
2/15/20182/16/20183/15/2018$0.38
11/16/201711/17/201711/30/2017$0.38
8/16/20178/18/20178/31/2017$0.38
5/17/20175/19/20175/31/2017$0.28
2/15/20172/17/20173/15/2017$0.28
11/9/201611/14/201611/30/2016$0.28
8/11/20168/15/20168/31/2016$0.28
5/11/20165/13/20165/27/2016$0.22
2/17/20162/19/20163/11/2016$0.22
11/10/201511/13/201511/30/2015$0.22
8/13/20158/17/20158/31/2015$0.22
5/13/20155/15/20155/29/2015$0.18
2/18/20152/20/20153/13/2015$0.18
10/10/201410/15/201410/31/2014$0.18

【MSCI】トータルリターン vs S&P500

下図はMSCIとS&P500指数の配当再投資込みトータルリターン比較です。(2008年1月~2019年4月)

2016年まではS&P500に劣後するも、以降は圧倒しています。直近3年間の株価の伸びが凄まじいことを示します。下表トータルリターンをご覧の通り、リターンは10年で6倍です。

たらればですが1,000万円投資していれば5,000万円増えることになりますね。

トータルリターン比較(年率)
年率
MSCI17.1%(10年で6.0倍)
S&P5007.8%(10年で2.3倍)

【MSCI】 銘柄分析まとめ

以上各指標などを見てきましたがMSCIを特徴付ける要素は以下5つにまとめられます。

  1. 10年でトータルリターンは6倍
  2. 積極的な自社株買い高増配
  3. FCFマージンはABBVと並び米国株でも随一
  4. 売上高・利益・利益率など軒並み業績は右肩上がり
  5. PERは30倍以上と成長期待高い

冒頭で述べた通り、下押しする場面があれば拾いたい魅力的な銘柄ですが、こういう銘柄に限って押し目らしい押し目もなく上げていくことが多いです。

なので、どこかで思い切って資金を投じることも必要になってくるでしょうね。PERは34倍と高いですが、このような成長銘柄ではよくある数字の範囲内ではあります。

今後も恐らく高成長が持続できるのではないかと思える企業であり、主力級に資金を投じても良いと思える企業です。

ご参考になりましたら幸いです。

Best wishes to everyone!

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