眠れる獅子、IBMは成長軌道へ戻るのか
2019年1月23日の米ニューヨーク株式市場は、好調な決算だったIBMが相場をけん引し、ダウ平均株価は170ドル強高い値で引けました。
2018年度第4四半期決算において、売上高は前年同期比でマイナスではあるものの、「2018年度通年では成長軌道へ乗せた」と同社CEOのロメッティ氏。
決算内容は以下の通り、EPS・売上高、来期ガイダンス、いずれも予想より高い数値となりました。更に、戦略的分野が伸びたことも好感されました。
・実績EPS:4.87ドル
・予想EPS:4.84ドル
・実績売上高:218億ドル(前年同期比3%減)
・予想売上高:217億5000万ドル
・13.90ドル:EPSガイダンス(会社)
・13.81ドル:EPSコンセンサス(アナリスト)
※EPSは全てnon GAAPベース
IBMのCEOロメッティ氏は、「2018年、年間売上高を成長軌道に戻した。クラウド、AI、アナリティクス、セキュリティの分野で当社の優位性への需要増加を反映している」と。
予想を上回る売上高やEPSに加え、IBMの戦略的分野(クラウドやアナリティクス)の売上高は前年同期比9%増というのも好感ポイントでしょう。
【IBM】株価急騰
本決算を好感し、株価は122ドル台から132ドル台へ前日比8.46%の大幅高となりました。
ひたすら眠っている獅子とも言えるIBMは、果たして今度こそ成長軌道に戻るのか。
ただ、いずれにしても配当性向は高くなく、キャッシュフローも安定していることから、昨年のような下押しする局面があれば、購入を検討はしていく予定です。
今回のように、IBMが好決算で株価急騰となり、鉄板銘柄とされるヘルスケアの雄である配当王【JNJ】ジョンソン・エンド・ジョンソンがベビーパウダーの件で急落するとは誰が想像できたでしょうか。
よって、高配当株・連続増配株を引き続き機械的に積み立て、若年期のキャッシュフローを増やすすべく、配当収入を積み上げてまいります。
Best wishes to everyone!
IBMの詳細記事です。
IBMの配当持続性の検証記事です。