【常識を疑え】人生の大きなイベントにかかる出費をどう見積もるか【結婚・住宅費用など】

ご質問

三菱サラリーマンさん、こんにちは。いつも楽しく拝見させていただいております。

毎朝、日も昇らないうちに目を覚ます度に、早く早期リタイアをしたいなと考えています。

私は、今年30歳独身で、現在手取り30万円のうち約半分を投信の購入に当てており、「配当金は年間100万円くらいあるので、もう少し仕事を頑張れば経済的自由を達成するのではないか。」

とも思うのですが、将来的には良きパートナーや子供を欲しいと考えると、教育費等を賄える程の配当金を確保するとなるととても早期リタイアに踏み込む目処が立ちません。

三菱サラリーマンさんは、早期リタイアされた後のライフプランについてどのような展望を持たれていらっしゃるか、また人生のイベント事に必要なお金に対してどの程度必要と見積もられいるのかを教えていただけると嬉しく思います。

ご質問ありがとうございます。

人生の大きなイベントにかかる出費をどう見積もるか【結婚費用・住宅費用など】

まず人生の大きなイベントにかかる一般的な費用は日本FP協会によれば以下の通り示されています。

主なライフイベント費用
  1. 就職活動費:  14万円
  2. 結婚費用 : 463万円
  3. 出産費用 :  51万円
  4. 教育資金 : 993万円
  5. 住宅購入費:3340万円

1.就職活動費:約14万円

リクルートスーツ代・交通費・宿泊費

(出所:株式会社ディスコ キャリタス就活2018学生モニター調査結果)

2.結婚費用:約463万円

結納・婚約~新婚旅行までにかかった総額

(出所:ゼクシィ 結婚トレンド調査2017)

3.出産費用:約51万円

出産費用の総額(入院料・室料差額・分娩料・検査・薬剤料・処置など)

(出所:公益社団法人国民健康保険中央会)

4.教育資金:約993万円

子ども1人当たりの総額(幼稚園から高校まで公立、大学のみ私立の場合)

(出所:文部科学省「子供の学習費調査(平成28年度)」、「私立大学等の平成28年度入学者に係る学生納付金等調査結果について」)

5.住宅購入費:約3340万円

(出所:住宅金融支援機構「2016年度フラット35利用者調査」)

では各々私ならどう見積もるか・見解を以下記します。就活や出産費用は額が大きくないので割愛します。

まず大前提として、このような調査された平均額は私は片っ端から疑ってかかります。これはあくまで「平均値」で且つ「出所元にバイアス」がかかっていないとも限りません。

平均はあくまで平均、自分とは何ら関係なしと解釈します。つまり、人生の大きなイベントにかかる費用は、あくまで自分・家族の価値観次第でいかようにでも出来るものです。

結婚費用:約463万円

まず結婚費用が約463万円ですが、ゼクシィ調べなので多分にバイアスがかかっている金額なのは間違いないでしょう。

横に倣えの性質が色濃い人々にとっては、「他の人がいくらぐらい結婚費用をかけているか」という水準が、自身の結婚式のグレードを左右する要素の1つになり得ます。

なので、結婚業界雑誌は、当然少し色をつけた額にする動機は働きやすくなるでしょう。その方が当該業界が潤いますから。

私なら結婚式に463万円も絶対かけません。そんなお金あれば、パートナーとの新婚旅行や、家族を別途お祝い旅行等に招待することにお金をかけます。

まず、パートナーが絶世の美女だったとしても、それを友人や勤め先の人などに見せたいという欲がありません。

神社で親族のみの結婚式なら安いですよ。100万円を遥かに下回る額で可能です。都内でも。

この辺はパートナーとの価値観の一致やすり合わせが必要ですね。相手がチャペルなどでの豪華な結婚式を望んでいるなら話は少々変わってきますから。(そもそも豪華主義ですと価値観が異なるのでその段階にいきませんが)

教育資金:約993万円

前提:子ども1人当たりの総額(幼稚園から高校まで公立、大学のみ私立の場合)

教育資金は、たとえば以下で大きく変わります。

  1. どこに住んでいるか
  2. 娯楽をどう解釈するか
  3. 子供が自分の家庭を裕福だと解釈しているか

「娯楽=金銭の対価として楽しむもの」と無意識に刷り込まれていると、費用は増えます。

逆に「娯楽=自然という資源と共に楽しむもの」という価値観であれば、金銭は全く付随しません。

また、たとえば東京で「お受験」思想に傾倒した方針ですと、費用は増えます。更に習い事もさせるなら増えます。

しかし習い事だけは金銭をかけてでも、やる価値はあります。私は子供の頃に「ピアノ・お習字・そろばん・スキー・水泳」の習い事をさせてもらっていました。裕福な家庭では決してありませんでしたが、ここは大事との判断だったようです。そして、その判断は極めて有難いものであったと感じます。

これはやってめちゃくちゃ良かったと思います。当時はめんどくさかったですけど、絶対やっておいた方が良いです。個人的には。

なので、子供が出来たら本人が相当嫌がらない限りは、とりあえずこれらの習い事をトライしてみるでしょう。

一方で、仮に田舎に住んでいれば、教育資金は安く済みます。中高の頃から何かしらに特化した分野に進むのであれば、その頃は大学の役割も幾分変化しているかもしれませんし、別の選択肢も出てくるかもしれませんね。

ちなみに、今まで色々みてきましたが、子供が「うちの家庭は裕福だ」と認識を持つのは、悪いことはあっても良いことはあまりないと確信しています。

住宅購入費:約3340万円

これがライフイベント費用としては一番大きいでしょう。後述しますがこんなかからない方法はいくらでもあります。

同期でも都心に5000万円~8000万円の住宅ローンを組んで購入している人もいますが、出口戦略を考えた上での購入でないと、一生その負債が肩にのしかかってきます。

で、この住宅購入費というのは、個々人・時期によって非常に差が出やすい分野です。住宅ローン1つ取っても、

  1. 住宅ローン減税の有無
  2. 固定金利か変動金利
  3. 金利がいくらか

これらの要素で数百万円変わってきます。この辺はしっかり見定める必要があります。私事で恐縮ですが、①運良く金利の底で、かつ②固定金利で、③住宅ローン減税で金利負担がむしろマイナスになる時期、に契約したのでこれは非常に大きかったと思います。

これは日頃から金利動向や日銀の政策などの経済関係の分野を日経新聞やその他メディア等でチェックしていたことも寄与したかもしれません。

経済・金融の知識はやっぱり役立ちます。あるに越したことはありません。ご興味のある方はやってみても面白いと思います。

また、住宅購入については、収入が多くない方であれば、例えば地方では、年収制限つきで「格安市営住宅」が提供されています。私は一時期、現地に行くなどして色々調べました。

格安市営住宅は2DKで家賃2万円とか全然あります。世帯年収の制限があったりしますが。(こういった面も含めて、私は「セミリタイアやFIREは収入面のみで判断するのは、いかに一面的であるか」を言ってきたわけです)

なので、そのような住宅を利用できる方は、住宅費用に3000万円も全然かかりません。この辺は実際に自分で調べて、現地に行って、現状を知り、自分に合うのか合わないのか、パートナーも気に入るのか等々も調べる必要があるかと思います。

まとめ

いずれにしても「常識」に惑わされないことです。というか、「常識」なんて都合の良い人や業界が作り出した常套句でしかない局面もあります。

まずはステレオタイプ・既成概念を取っ払うことです。これは典型的な日系企業にいると、ついつい忘れがちかもしれませんが、その概念にどっぷり浸かってないと大変という環境なのが会社です。

ライフイベント費用にいくらかかるのかは、完全に自分次第です。「結婚式は洋風で、何人ぐらい呼ぶのが普通」とか「子供は受験勉強させて、一流大学に入れて・・」とかそういうのは一旦忘れてゼロから考えてみることをおすすめします。

自分の人生を自分で描くのは自分自身であって、他者ではありませんし、ましてや世間体や一般的な平均額でもありません。

真っ白なキャンバスにゼロから自分の価値観で描くのは楽しいものです。

目標達成に向け、以上述べてきたようなことも観点に加えてみるのは、いかがでしょうか。

ご参考になりましたら幸いです。

Best wishes to everyone!

本記事でもわかる通り、「常識」や「既成概念」をまず全て取っ払った上でゼロから考えることをおすすめします。

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公開日:2019年3月15日