株式を買う側になるのか、商品を買う側になるのか【資本主義】

Twitter

株を買う側になるのか、商品を買う側になるのか【資本主義】

資本主義を生きる私たちが、やるかやらないかは別にして、1つ持っておいても損なき視点だと思います。

それは、

  1. 株式を買う側になるのか
  2. 商品を買う側になるのか

という視点です。

どちらが良くてどちらが悪いわけではないと思います。ただ、現代資本主義に生きる限りは、①・②では差異が生じるというお話です。

中国で共存する、依存性の高い米国企業の商品群(たばこ・コーラ・スマホ)

この写真を見て何を思うでしょうか。

これは中国沿海部のとある美味しい水餃子屋さんで撮った写真です。ここに資本主義の側面が凝縮されているような象徴的な絵面にも見てとれます。

資本は一部規制を除いて国境を越えます。そしてその越えた先で利潤を生み出します。

 

巨大市場である中国の地で、中国料理である格安12元(200円)の水餃子と共に、彼らの傍にあるのは、

  1. フィリップモリス【PM】の加熱式たばこアイコス(iQOS
  2. コカ・コーラ【KO】のコカ・コーラ
  3. アップル【AAPL】のiPhone

です。

 

全て米国の企業ですね。そしていずれの商品も依存性があるか、経済圏を形成して消費者を囲い込める形態で、一度購入すると売上が立ちやすいサブスクリプション効果が高い商品群です。

 

タバコもコカ・コーラは依存性が高く、企業に収益を定常的にもたらす類の商品。iPhoneアプリやiTunesとの互換性を高め、徹底的に自社のエコシステム・経済圏を構築しています。

 

中国という巨大市場で、格安の地元料理・水餃子と、高い収益をあげる米国を代表する企業が共存している図は現代資本主義の一端を現すに十分な絵面と思います。

 

見えてくる現代資本主義の側面とは

ほぼ全ての人々が人生の幸福度を最大化すべく生きていると言っても過言ではないと思います。そのためには今生きている社会のルールを知っておいて損はないですよね。

 

  1. 子供時代から家のルールや家訓を知り、
  2. スポーツを始める際にはそのルールを把握し、
  3. 受験勉強をするために大本となる公式やルール・定理を学び、
  4. 社会に出る前後には法律や社規則を学び、
  5. ビジネスをする際はまず契約書を読んでその顧客とのルールを学ぶ

にも関わらず、なぜか我々が生きている資本主義における経済的なルールは、一般的にはあまり学ばれてきませんでした。

商品を買ってお金を支払うのか、商品が買われることでお金を得られる立場(株主)になるのか

あくまで一例ながら、

  1. たばこを買う側になるのか
  2. たばこ株の株主になるのか

このどちらを選択するかで人生のキャッシュフローにおいて、差異が生じ得ます。

仮に毎日セブンスターのタバコを一箱吸えば500円以上かかります。1日2箱以上吸えばヘビースモーカーのようなので、1日1箱吸うとします。すると、1年で18万円かかります。

その資金をタバコ株に投じるとどうでしょう。

保守的に年率2%前提としても、毎年18万円の追加投資を行うと仮定して、10年後には200万円になっています。

よって以下図式となります。

  1. タバコを買う側になる
    180万円の消費
  2. タバコ株の株主になる
    200万円の利得

たばこは依存性のあるものです。たった一度、たばこを吸うという行動が、その後のキャッシュフローの流れを変えます。

20歳でタバコを吸い始め、50歳まで吸い続けた場合、

  1. タバコを買う側になる
    540万円の消費
  2. タバコ株の株主になる
    744万円の利得

前者は単利なのに対し、後者は30年間の複利効果が効いてきます。

これが1つの資本主義の側面でしょうか。「商品を実際に買う立場」になるのか、「商品が実際に売れることで利得を得る立場」になるのか。

なにかを買う前に、すこし立ち止まって考えてみるのも一案かもしれません。

もちろん、株式投資はリスクを負ってリターンを期するものです。元本割れリスクはありますし、特定の産業が衰退することもあります。

よって、たばこ株のリターンが今後も保証されるものではなきこと、如才なきことながら申し添えておきます。

いずれにしても、私は金融資本や投資を殊更に重視するわけではありませんが、ひとつ持っていても損なき視点だと思います。

Best wishes to everyone!

自分の生きる世界のルールを把握した上で行動するのは、柔軟に行動する際の1つの解になり得ます。

資本主義に生きる私たち、まずそのルールを理解し、働く目的を再定義する
本記事は、2017年2月に記し、当時の意気ごみゆえか、先鋭的だった部分も垣間見えたタイトル「資本主義というゲームの攻略法と働く意味」でした。...

ただし、バランスが必要ですね。お金はあくまで媒介手段であり、副次的なものに過ぎません。

自然豊かな場所では、お金のこととかどうでも良くなる
自然の威力 これ毎回、千葉県のいすみ市や、北海道に来ると、経済的なことや俗世的なことがどうでもよくなります。 一旦俗世的なこ...

これは最近特に思いますね。

お金が増えると、お金への執着が減っていくケース
本記事は、2019年に記したものです。定点観測は客観視につながります。 3年前の所感では、「資産の増加に比例して、心理的な余裕...
新刊「#シンFIRE論 経済・精神の自由を手に入れる主体的思考法」
騒がしすぎる世界で、「主体的」であれ
スポンサーリンク

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ

外国株式ブログランキング

Follow me by FREETONSHA

公開日:2018年11月10日