株を買う側になるのか、商品を買う側になるのか【資本主義】
資本主義を生きる私たちが、やるかやらないかは別にして、1つ持っておいても損なき視点だと思います。
それは、
- 株式を買う側になるのか
- 商品を買う側になるのか
という視点です。
どちらが良くてどちらが悪いわけではないと思います。ただ、現代資本主義に生きる限りは、①・②では差異が生じるというお話です。
中国で共存する、依存性の高い米国企業の商品群(たばこ・コーラ・スマホ)
この写真を見て何を思うでしょうか。
これは中国沿海部のとある美味しい水餃子屋さんで撮った写真です。ここに資本主義の側面が凝縮されているような象徴的な絵面にも見
資本は一部規制を除いて国境を越えます。
巨大市場である中国の地で、中国料理である格安12元(200円)の水餃子と共に、彼らの傍にあるのは、
- フィリップモ
リス【PM】の加熱式たばこアイコス(iQOS) - コカ・
コーラ【KO】のコカ・コーラ - アップル【AAPL】のiP
hone
です。
全て米国の企業ですね。そしていずれの商品も依存性があるか、
タバコもコカ・コーラは依存性が高く、
中国という巨大市場で、格安の地元料理・水餃子と、高い収益をあげる米国を代表する企業が共存している図は現代資
見えてくる現代資本主義の側面とは
ほぼ全ての人々が人生の幸福度を最大化すべく生きていると言って
- 子供時代から家のルールや家訓を知り、
スポーツを始める際にはそのルールを把握し、 受験勉強をするために大本となる公式やルール・定理を学び、 社会に出る前後には法律や社規則を学び、 ビジネスをする際はまず契約書を読んでその顧客とのルールを学ぶ
にも関わらず、
商品を買ってお金を支払うのか、商品が買われることでお金を得られる立場(株主)になるのか
あくまで一例ながら、
- たばこを買う側になるのか
- たばこ株の株主になるのか
このどちらを選択するかで人生のキャッシュフローにおいて、差異が生じ得ます。
仮に毎日セブンスターのタバコを一箱吸えば500円以上かかります。1日2箱以上吸えばヘビースモーカーのようなので、1日1箱吸うとします。すると、1年で18万円かかります。
その資金をタバコ株に投じるとどうでしょう。
保守的に年率2%前提としても、毎年18万円の追加投資を行うと仮定して、10年後には200万円になっています。
よって以下図式となります。
- タバコを買う側になる
→180万円の消費 - タバコ株の株主になる
→200万円の利得
たばこは依存性のあるものです。たった一度、たばこを吸うという行動が、その後のキャッシュフローの流れを変えます。
20歳でタバコを吸い始め、50歳まで吸い続けた場合、
- タバコを買う側になる
→ 540万円の消費 - タバコ株の株主になる
→ 744万円の利得
前者は単利なのに対し、後者は30年間の複利効果が効いてきます。
これが1つの資本主義の側面でしょうか。「商品を実際に買う立場」になるのか、「商品が実際に売れることで利得を得る立場」になるのか。
なにかを買う前に、すこし立ち止まって考えてみるのも一案かもしれません。
もちろん、株式投資はリスクを負ってリターンを期するものです。元本割れリスクはありますし、特定の産業が衰退することもあります。
よって、たばこ株のリターンが今後も保証されるものではなきこと、如才なきことながら申し添えておきます。
いずれにしても、私は金融資本や投資を殊更に重視するわけではありませんが、ひとつ持っていても損なき視点だと思います。
Best wishes to everyone!
自分の生きる世界のルールを把握した上で行動するのは、柔軟に行動する際の1つの解になり得ます。
ただし、バランスが必要ですね。お金はあくまで媒介手段であり、副次的なものに過ぎません。
これは最近特に思いますね。