確定拠出年金に入るべきか否か

今回はそんな以下ご質問を受けましたのでご紹介させて頂きます。

おはようございます。＊＊です。

確定拠出年金についてなのですが、入るか否か決めなければなりません。

メリット・デメリットがあると思うのですが、入るか入らないか迷っています。もし、よろしければアドバイスいただきたいです。よろしくお願いいたします。

ご質問、ありがとうございます。

 

結論から申し上げますと、確定拠出年金を勧めるかどうかは以下の通りです。

 

 

ちなみに、私ならば若年期にキャッシュフローを得たいので、１に該当します。なので、個人型確定拠出年金（イデコ）はやっていません。

 

確定拠出年金は税制上大きなメリット

個人型（iDeCo）であっても、企業型であっても、確定拠出年金は、税制上素晴らしいメリットがある制度です。具体的には以下３点。

 

1. 退職所得控除・公的年金等控除
2. 所得税・住民税の所得控除
3. 運用益非課税

 

特に退職金が少ない人や、退職金がない自営業の方などは退職所得控除で使える枠が大きいので、メリットが大きいですね。

 

今や公的年金だけに頼れない時代ですから、国民に自助努力・資産形成を促すために創設された本制度。このコンセプトも良いですね。

 

資産運用をせず貯蓄として長年預金に回した結果、日本の家計金融資産は米国に大きく水をあけられました。

確定拠出年金のデメリットは資金拘束

ただしそのコンセプトゆえのデメリットもあります。

 

 

確定拠出年金は、一度そこに資金を入れてしまうと、６０歳まで引き出せないという資金拘束があります。

 

これが最大のネックであり、確定拠出”年金”たるゆえんです。

 

更に今後定年が延長されることはあっても、短縮されることはないでしょう。その際に６５歳や７０歳まで資金拘束が延長されるリスクも気になります。

 

私がiDeCoをやらない理由は、この途中解約できないことに尽きます。

 

「老後に資金が多くある」のと、「若年期に資金が多くある」のとでは、「資金の使途・可能性に雲泥の差がある」と考えます。

 

老後にまとまった資金を得るより、若年期にキャッシュフローを得ておきたいのです。暴落時の買い増し余資にもなりますし、若年期の人生の選択肢を増やす手段になるからです。

 

学生時代よく思いました。

 

1. 大学生は、自由と若さがあるがお金がない
2. 社会人は、若さとお金はあるが自由がない
3. 老後は、　自由とお金はあるが若さがない

 

例えば海外旅行をするにしても、６０歳を超えてから見る景色と２０代で見る景色では同じ景色であってもその感じ方・感銘の受け方・視点・体力など大きく異なるでしょう。

 

もちろん、年を重ねたからこそ見える景色があります。どちらが良くてどちらが悪いといった表層的な議論ではありません。

 

ただ、個人的には若年期にも老後にもその景色を見ておきたいのです。

 

まとめ

しかし人の価値観は様々です。あくまで私が若年期にキャッシュフローが欲しいという嗜好があるから確定拠出年金はやっていませんが、ご質問者様・読者の方々は別の事情があるかもしれません。

 

よって、以下のような回答となります。

 

先述の通り、確定拠出年金は税制面のメリットがあります、ただ６０歳まで資金を引き出せません。

 

６０歳まで資金が拘束されても良い方は、始めることをおすすめします。

 

逆に、資金拘束を望まない方は、確定拠出年金ではなく、つみたてNISAや普通に特定口座で資産運用で十分でしょう。

 

ご参考になりましたら幸いです。

 

Best wishes to everyone！

 

 

iDeCoを利用しない場合でも、自動積立サービスでも簡便に積み立て投資ができるので、おすすめです。

 

確定拠出年金以外にも、インデックス投資や個別株・高配当株投資など選択肢は種々あります。

 

社会人になると、自身の価値観は徐々に明確化される機会が増えてきます。自身の人生の方向性・価値観・目標を早い段階で定めておくことは非常におすすめですというお話です。