コンビニや外食で望まぬ消費をしないようにするには
ツイッターでこんな質問を頂きました。
コンビニで500円使いそうになったら、配当で年間500円得るにはいくら必要なのか都度計算するクセをつけましょう。
利回り5%としても1万円の原資が必要なのです。
それだけの資本を投下する価値ありますか #質問箱 #peing_freetonsha https://t.co/d7rOgWqLhM— 穂高 唯希|Yuiki Hotaka (@FREETONSHA) December 23, 2017
コンビニや外食でついついお金を使ってしまうというお悩み?です。
これは確かによく聞きます。たとえば会社員で年収1,200万円のAさんはこう言います。
- 「お金がない、お金がない」
- 「子供いるとほんとにお金かかるよ」
「いくら年収が高くとも、お金は確かになくなるだろう」と当時思いました。
なぜなら、少し小腹が空いたりするたびに、コンビニでフランクフルトやソーダ水などを購入しているからです。
もちろん、この行動1つではインパクトは数百円~数千円にすぎません。しかし人の行動というのは一事が万事で、こういった行動が表出する根底には当人の消費観が関係しています。
コンビニはその便利さを武器に単価を高く設定しており、それゆえこの10年間、百貨店など苦戦が続く中でも同業界の需要を取り込み、利益率は高水準を維持してきました。
ですから商品は基本的に割高であり、コンビニでの1回の支払額は軽く500円程度のレベルにはすぐに到達します。
大幅な昇給が望めないけど配当収入の獲得を図りたいなら…
現代の会社員というものは、一部の企業以外においては年功序列制を敷かれている限り、大幅な昇給が望みにくい仕組みになっています。こと日本においては。
ですから企業にもよりますが、もし「配当などの資産所得を得るために原資を貯め、かつ将来の効用を最大化させることを重視する価値観」であれば、1万円の昇給を目指すより、1万円の支出最適化を行った方が効率的な場合が多々あります(ただし、転職や副業で収入アップできるケースを除く)。
支出を最適化する前に、両極端の生活もしてみる
ただこの質問箱での回答でも述べたように、節約というのは、向こう見ずに無思考でやると人生の楽しみを奪いかねないので、その点は注意が必要です。
例えば月10万円で生活することを、非常に節約的と感じる人もいれば、月10万円生活が普通と感じる人もいます。
さらに、以前月30万円で生活したことがある人と、月5万円で生活したことがある人にとって、同じ月10万円の生活でも、感じ方や生活に対する意識は異なってきます。
なにが言いたいかと言えば、やはり両極端の生活をまずはやってみることをおすすめします。
つまり今自分が出来るなかなか贅沢な生活を送ってみるということです。それで本当にサイコー、ハッピーとなればその生活を続けてみるのも良いでしょう。
しかし、贅沢ライフをしていて
- 「うーん、なにか違うな…」
- 「もうちょっと他のところに価値を置きたいな…」
- 「これだけの対価を支払ってまで相応の価値は感じられないな…」
となれば、贅沢生活をやめてしまえば良いです。
そして、その後に身の丈にあった生活というか、自分の望む生活というのが徐々に見えてきますから、落ち着くところに落ち着くのです。
何事も知らないままに判断するのはよろしくありませんから、贅沢生活と節約生活の両方を知った上で、その間でちょうど良い塩梅を自分で見つけ出せばよいのではないでしょうか。
今から使おうとする額を、配当で得るには、原資はいくら必要?
以上を踏まえた上で、コンビニや外食などでついつい消費してしまう、買ってしまうことをやめたいのであれば、以下の考え方もひとつですね。
- たとえば500円を使いそうになったら、配当で年間500円得るにはいくら原資が必要なのか都度計算するクセをつけてみる
- 利回り5%としても500円の配当金を得るには1万円の原資が必要。つまり、今から使おうとしていたその500円を使うということは、原資レベルで考えると1万円の資本を投下することに相当する
「はたしてそれだけの資本を投下する価値があるのか?」と自問し、すこし逡巡してみる。
厳密に言い始めるとツッコむ余地はありますが、こんな風に考えるクセをつけると、どの程度の機会損失が生じているか、規模感を拡げながら想像しやすいのではないでしょうか。
これはあくまで前段で上述した価値観(青字)であることが前提です。でなければ、わざわざこんな考え方をする必要はありませんし、それが正しいことでも良いと言い切れることでもありません。
以上留意した上で、ご参考になりましたら幸いです。
Best wishes to everyone!
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