割り切って働く、という1つの解
ある雑誌で、大橋巨泉氏のコラムに書いてありました。
「就職して、ほんとは営業やりたいのに、総務やってる人、いるじゃないですか。嫌々やっているけど、割り切って欲しい。これは将来リタイアした後の資金を稼ぐ仕事だと。クビにならない程度にやって、それ以上やる必要はない。その分を趣味に向けた方がいい。」
私の場合は、部署というか、そもそも日本企業でのサラリーマンをやっているわけですが、現状、アーリーリタイア・セミリタイアした後の展望を見据えても数年程キャリアを積むのがベストだと考えています。
なので、仕事に対して手を抜くことはありませんし、決しておすすめしませんが、「いずれは独立予定」という意味では、割り切っている側面はあるのかもしれません。
割り切って働くことによる意外な効果
しかしこの割り切ったお付き合い、意外に予期せぬ効果がありました。
会社に対して依存せずに淡々とした関係の方が、他人にどう思われるか気にしなくなるかもしれません。
- これ言ったら反発あるんじゃないか、
- これ言ったら変な人と思われるんじゃないか、
- これ質問したら会議の流れを変えてしまうんじゃないか、
等々考えても、
「ま、いっか。辞めてもなんとかなる」となって、業務に対して良いと思ったことは言います。
同僚からあとで聞きましたが、それは「みんなも言いたかったけど言えなかったこと」だったそうです。
ある意味アメリカのトランプ候補を想起させます。
なぜ彼にアメリカ中にあれだけの支持を得ているか、それは、「アメリカ国民の一部が言いたいけど言いにくかったことを歯に衣着せず思いっきり痛快なぐらい言ってくれる」からかもしれません。
私は別にトランプ氏が好きとか嫌いとか言うわけでなく、トランプ氏への支持の一因は上述のものかもしれません。
とにかく若手が率直な意見を言える環境醸成は、上下関係が厳しくて硬直的な組織になりがちの大きな組織では大事なことだと思います。
日本のいびつな労使関係
あと、労働組合が強力な外国企業と異なり、日本ってなぜか労使が精神的に対等じゃない気がしています。
- 経営側は「給料を払ってあげてるし、雇ってあげてる」
- 社員側は「雇ってもらってるし、お給料をもらっている」
こういう「恩恵を与える側」と「受ける側」という構図ではないと思ってます。
社員側は、貴重な時間を会社に提供してますし、会社側はそれにより労働力を得て、利益の源泉となっているわけです。
労使は対等であり、持ちつ持たれつな均衡が保たれた関係なわけです。日本において、就活でこの勘違いが顕著だと感じました。
私も就活という不思議な慣習をやってましたが、面接をされるどころか、こちらからどういう会社か面接で見定めるという気持ちでした。
雇ってもらうのではなく、労働力と人生の有限な時間を提供しています。
自分の努力により投資等で経済的に余裕を持つことで、会社との関係を見つめ直すきっかけになるかもしれませんね。
会社と割り切ったお付き合いをすると、逆に納得して働く、なんてことも、あるかもしれないです。
Best wishes to everyone!
スニーカー通勤が浸透すれば良いなぁなんて思ってます。
気合入れて株式投資による配当金という不労所得でセミリタイアする方法をまとめてみました。
経済的自由を達成すると、会社に依存しなくなります。
コメント
じんたんさんは日本企業だけではなく年収の高い外資系企業でも十分に重宝される能力を有していたと思うのですが、あえて日本企業に行かれた理由はあるのでしょうか?
コメントありがとうございます。
実はあまりにも就活のやる気がなくて、日系企業より早く就活がスタートする外資をエントリーする程のやる気がありませんでした笑
それぐらい就活をやりたくなかったのです。