本田技研工業(7267)新規買い、PBR0.5倍割れ

世界のホンダ(7267)新規買い

ホンダの株価、ほんまに低迷してますね。日本株の上昇の波にまったく乗れていない銘柄です。

PBRは0.49倍と極めて割安な状態に放置されています。新規で購入してみました。

ただし、もちろん割安に放置されているには理由があります。

① 四輪事業の低迷

直近の決算を確認しますと、営業利益が前年比で半減という大幅な減益決算です。

同社は二輪事業(バイク)では世界トップの収益力を有しますが、四輪事業が低迷しています。2026年2月に発表された直近の第3四半期決算において、四輪事業単体で1,664億円の営業赤字に転落しました。

内訳はEVの減損と関税影響あわせて5,569億円なので、ほぼこれで説明がつきます。

ちなみに、ホンダはかつて中国市場が大きな収益源でした。私が中国に留学していた約16年前、街中の至るところでホンダ車を見かけました。しかし2017年頃でしたか、現地勢が台頭して以降、中国で見る日本車は減少の一途という印象で、実際に販売台数にも表れています。日本車が中国で巻き返す可能性は相当低いと思います。中国は明らかに地場勢に有利な政策や補助金を出します。

② EV戦略の迷走

ホンダは「2040年までにEV・FCVの販売比率を100%にする」という野心的な目標を掲げていました。しかし世界的なEV需要の急減速により、大幅な戦略修正を余儀なくされています。

直近の決算では、上段画像の通り、EV関連の一過性費用として2,671億円を計上。通期では約7,000億円に達する見込みです。

なお直近の決算で示された通期予想EPSは75円なので、予想PERは株価1,570円ベースで20.9倍と割高です。昨年EPSは178.93円だったのでいずれその水準の利益に復調することを織り込む前提ならば割安な水準といった塩梅。いずれにしても現状は低いEPSが低い株価を正当化している状況。

一方、PBRは0.49倍と極めて低い値です。また、直近決算で発行済株式総数の14.1%に当たる7億4700万株の自己株式を消却する予定を示しており、一応市場に対して自社株が割安であるシグナルを送っているとも解釈できよう状態です。

まとめ

以上から、あくまで上記述べてきた観点にかぎれば、以下のようにまとめられると思います。

プラス要素
  • 二輪事業という安定した利益の源泉がある
  • 自己株消却による1株あたりの価値向上
  • PBRは0.49倍と極めて低い

マイナス要素
  • 四輪事業の展望が不透明
  • EV戦略が裏目に出ている
  • 中国での巻き返しは期待薄

四輪事業の構造改革による底打ち等が確認されるまでは、株価の低迷が続くリスクがありますね。

また、輸送用機器は景気敏感なので、ディフェンシブとはいかない側面に留意したいところ。

ちなみに就活の頃、ホンダの説明会に参加したことがあります。「ワイガヤ」と言って、わいわいがやがや上下関係も関係なく、みなで闊達に議論する風土を大切にしているとのことでした。素敵だなぁと思った印象があります。多くの発明品を世に出した地力のある企業という印象がありますね。

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