良品計画(7453)の株価、テクニカルから現状を確認
良品計画(7453)の株価について、テクニカルの視点で最新の状況を確認します。
- テクニカル(日足、週足)
日足
8月29日(金)終値時点のチャートです。

週初、以下のように記していました。
26日に明確に長期MAを終値で割るか、ここから切り返せるかが焦点かと思います。
結果は長期MAを割り込みました。その後、下げ幅を拡大する展開。短期MAが中長期MAを割るデッドクロス。大きな節目となる直近安値3,208.5円もやや割り込んだことで、上昇波形がいったん崩れました。この割込みが「だまし」となるような翌週の大陽線による相殺でもないかぎりは、弱さを強く意識させる形。
とはいえ3,650円でおこなった空売りは十分値幅はとれたので、いったんすべて利確しました。
短期MAで上値をおさえられている綺麗な下落トレンドであり、まずは短期MAを越えないと反転はおぼつきません。
RCI・ストキャスともにだいぶ下げてきています。
このところ「ゼブラ」で上げの勢い衰えが示唆され、8月14日に「宵の明星」、15日に「はらみ線」と立て続けに弱気を意識させる形が出たことを報じてきました。
- 包み線が出現した時の高値を越えられず、
- 陽線と陰線がおおむね交互に出現し、上昇と反落を繰り返すゼブラ状態で上げの勢いの弱まりを示唆し、
- 指数より軟調な推移
- 高値圏でのはらみ線
週足

週初に以下のように記していました。
まだ週初で週足未完成のため予断をもてませんが、ここから陽転できれば形はよくなりますが、陰線のまま下ヒゲをつけずに終わると形は悪くなります。
結果は下ヒゲをほぼつけずに終わる大陰線。短期MAも下向きに転じ、直近安値も割り込み調整の域を出ようかという動き。また、4月から機能してきたトレンドラインを先週割り込んでいます。
現在3,100円ほどに位置している接近してきた中期MAを背に反転なるかというところ。
まとめ
以下のようにまとめられます。
- 日足:節目としていた長期MAの水準に加え直近安値も割り込み上昇波形が崩れている。上値をおさえている短期MAをまず越えることが反転への第一関門
- 週足:現在3,100円ほどに位置している接近してきた中期MAを背に反転なるかというところ
なおテクニカル分析は、経済指標やイベント等による大きな流れが生じると効かなくなることもありますし、あくまで傾向として意識される可能性がある、といった位置づけと言えようかと思います。大前提として将来の株価はわかりません。
いわば「暗中模索、五里霧中という株式相場のなかで、暗闇をほのかに照らす懐中電灯にはなる可能性がある」といった塩梅。
一方、昨今はAIによる売買が隆盛を極めており、その売買判断にはテクニカルが用いられていると思われ、以前よりは有用性が高まっているのではないかと個人的には想像しています。ただし、いずれにしても特定の売買を推奨するものではありません。
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