S&P500の株価は、過去10年平均より20%割高な状態

株式市場の現状を確認

余裕資金があるけれど、株を買うべきか思案しています

そんな人向けの記事です。

現状を確認

株の買いどきを推し量る際に、いくつか参考になる指標があります(下表)。

現在値 悲観圏 過熱圏
VIX指数 15↓ 30~40 以上
Fear & Greed Index 74↓ 10 以下 75 以上
騰落レシオ(25日) 124↑ 80~90 以下 130 以上
ドル / 円 147.7↓

※悲観圏・過熱圏はこれまでの経験から概算

補足
  • VIX指数:暴落時は50超え
  • Fear&Greed:暴落時は5以下
  • 騰落レシオ:数値が行き過ぎることあり
  • ドル円レート:円高時は円キャリートレードの巻き戻し(世界的な資産価格の下落)リスクに注意

「悲観は友、陶酔は敵」との格言があるように、株は悲観時に安く買うことが定石ではあります。

現在市場は楽観的であることを各指標は示唆しています。

S&P500:過去10年平均より20%割高

出所:MacroMicro

7月25日時点のS&P500の12カ月先予想PERは22.2倍です。過去10年平均が18.4倍なので、過去平均より20%割高となっています。

したがって平均回帰するならば、ここから2割程度の調整があってもおかしくないことにはなります。

貨幣量が増え続けている

出所:StreetStats

経済全体に流通するお金の量(Money Supply、M2)が多いと、株とビットコインが上昇する傾向にあります。

米国は金融危機でもないのに5月の財政出動は6,870億ドルと史上3番目の大きさでした。日本では給付金が取り沙汰されるなど、これまたマネーサプライを増やす施策です。

貨幣総量が増えればインフレ要因になります。一方で株式市場にはプラス要因です。したがって資産の一定割合は株式に割いておくことで、インフレの悪影響(保有資産の実質的な減少)の相殺または減殺を期することができようかと思います。

まとめ

  • 市場の現況:総じて楽観的
  • S&P500:過去10年平均より20%割高

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