権力は定期的な入れ替えを要する構造的背景

権力は定期的に入れ替える必要がある構造的背景

ここで言うのもなんですけども、歴史だけでなく現代政治の表層からも感じられる通り、権力を持つ期間が長いと腐敗していく傾向がみられます。

構造的な背景がみられるので、一例を挙げてみたいと思います。

団体と議員「持ちつ持たれつ」

たとえば、とある業界団体(A)があるとします。

Aは、その業界に国家資格を創設することで、その業界が発展するとします。

すると、官公庁に言ったところで動きません。こういうときに「上手く政治家を使いましょう」となるわけです。

地元の議員を呼びます。議員は察してよろこんで来ます。表立って「選挙の時は投票します」と言わずとも、です。

議員は国家資格の創設のために動きます。議員が動けば、早期に形になるのです。

こうして、政治家と業界団体のあいだにWin-Winの関係ができます。

こうした関係は全否定できるものではありません。なぜなら、この場合、業界の発展に資することを迅速に実現するために政治家は役割を果たしたからです。

パイプの私益化

ただ、この関係が長く続けば徐々に腐敗が起こり始めます。

議員も慢心したり、なんでもできると勘違いしたり、陶酔に陥っていきがちです。

業界団体も気をよくして、いつしか業界のためではなく、自己保身のために議員とのパイプを活かす人も現れることもあるでしょう。

これはあくまで一例ですが、このようにして当初は「全体の利益が最大化」することになっても、権力の集中が続けばいつしか「個別の利益が最大化」する引力が働くことがあるわけですね。

ですから今回政権与党が負けたのは必然かつ必要であり、政権交代が定期的に起きてこそ健全な政治が機能しやすい、といった論も当然成り立つでしょう。

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