三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)の株価、テクニカルから現状を確認
三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)の株価についてテクニカルの視点で最新の状況を確認します。
- テクニカル(日足、週足)
日足
7月18日(金)終値時点のチャートです。
前回の記事で以下のように記していました。
このまま直近高値2,036円を明確に越えられるかが最大の焦点かと思います。越えてくるとカップウィズハンドルが完成します。
7月15日にまるで図ったかのように、カップウィズハンドル完成まであと一歩となる2,035円で上げ止まり、完成ならず。
こうなると逆に1,921円を割れてくるとダブルトップが完成します。1,921円~2,036円を上下としたレンジ相場が続いており、どちらにブレイクするかというところ。材料待ちのような形。
UFJにかぎらず、日本の大型株は方向感を欠く銘柄が増えてきました。
まだ1か月ほどなので気になるレベルではありませんが、あまりに横ばいが続くと形としては微妙で、出光興産(5019)が好例になります。
1年近く1,000~1,100円のレンジで横ばいのち、800円台まで一気に下げてまた横ばいでの推移、という例があります。
上記おさらいについて、横ばい期間が2か月程度になってきました。
週足
利上げ局面の銀行株だけあって、移動平均線はすべて上向き気味の上昇トレンドは維持。下値も切り上げられています。
ただし、上値の重たさを示唆する上影陰線かつストキャスがデッドクロス。上昇トレンドの勢いは以前より削がれている形。
まとめ
以下のようにまとめられます。
- 日足:カップウィズハンドル完成まであと一歩で至らず。逆に1,921円を割れてくるとダブルトップ完成。1,921円~2,036円上下どちらにブレイクするか
- 週足:上昇トレンド維持も勢い欠く
なおテクニカル分析は、経済指標やイベント等による大きな流れが生じると効かなくなることもありますし、あくまで傾向として意識される可能性がある、といった位置づけと言えようかと思います。大前提として将来の株価はわかりません。
いわば「暗中模索、五里霧中という株式相場のなかで、暗闇をほのかに照らす懐中電灯にはなる可能性がある」といった塩梅。
一方、昨今はAIによる売買が隆盛を極めており、その売買判断にはテクニカルが用いられていると思われ、以前よりは有用性が高まっているのではないかと個人的には想像しています。ただし、いずれにしても特定の売買を推奨するものではありません。
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